テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は9日、女子シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
S・ウィリアムズ(アメリカ)が3年ぶり8度目の決勝進出を果たすと同時に、6度目の優勝に王手をかけた。第4シードの
M・シャラポワ(ロシア)に6-2, 6-4のストレート勝ち。試合後に「興奮している」と話す女王セリーナはグランドスラム4大会連続優勝の「セリーナ・スラム」達成まで、あと1勝とした。
準決勝、セリーナは13本のサービスエースと29本ものウィナーを決めてシャラポワに1度もブレークチャンスを与えなかった。さらに6本のダブルフォルトを犯すシャラポワから3度のブレークに成功して決勝進出を決めた。
「興奮している。少しナーバスになっていたかもしれない。シャラポワもいいプレーをしていてギアを上げてきたから、私もギアを上げた。コートではベストを尽くそうと思っていた。」
両者は今回が通算20度目の対戦で、セリーナは対シャラポワ戦を18勝2敗とした。
優勝を狙うセリーナは、決勝で対戦する第20シードの
G・ムグルサ(スペイン)について「彼女(ムグルサ)は私に勝ったことがある。簡単な試合にはならないと思う。」と警戒した。
両者は今回が通算4度目の対戦で、過去セリーナから見て2勝1敗。その1敗は昨年の全仏オープン2回戦で、ムグルサにストレートで敗れている。
21歳のムグルサは今大会準決勝で第13シードの
A・ラドワンスカ(ポーランド)をフルセットで破り、グランドスラム初の決勝進出。スペイン勢で1996年の
A・サンチェス=ビカリオ(スペイン)以来19年ぶりの快挙を成し遂げている。
「セリーナ・スラム」がかかるセリーナだが、年間グランドスラム達成にも注目が集まっている。今年の全豪オープン・全仏オープンで優勝、ウィンブルドンと全米オープンでタイトルを獲得すると1988年の
S・グラフ(ドイツ)以来、史上4人目となる年間グランドスラム達成となる。
過去のウィンブルドンでセリーナは2002・2003・2009・2010・2012年に優勝しており、今回は6度目のタイトル獲得を狙う。2004・2008年は準優勝に甘んじている。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>ウィンブルドン対戦表<<
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