男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)は21日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
R・フェデラー(スイス)が3連覇と大会8度目の優勝を成し遂げて幕を閉じた。今大会では第2シードの
錦織圭(日本)と第4シードの
G・モンフィス(フランス)が怪我により途中棄権を余儀なくされ、芝で戦い抜く難しさを思い知らされた。
【会場でしか買えない 全英タオル】芝はイレギュラーが起きやすいサーフェス。そのため選手は思いもよらぬところへバウンドするボールに対応しなければいけない。さらにハードやクレーに比べると、ボールは滑りやすく弾みにくいため、より膝を曲げる動きが求められる。
今大会で芝にダメージを与えられた錦織は、
J・ヤノヴィッツ(ポーランド)との準々決勝途中で左足ふくらはぎを負傷し、
A・セッピ(イタリア)との準決勝で無念の途中棄権。29日からのウィンブルドンへ不安を残す結果となった。
2013年のウィンブルドンでは
V・アザレンカ(ベラルーシ)が芝に足を滑らせて転倒し、右膝を負傷。それはアザレンカが悲鳴をあげるほどの怪我だった。また、当時
M・シャラポワ(ロシア)も試合中に転倒して臀部を痛めたため、コートの状態について不満を訴えていた。
今大会でもフェデラーが芝に足を滑らせて転倒するシーンがあった。
選手にとって対戦相手だけでなく、芝も攻略しなければ試合には勝てない。
一方、世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)はスライドフットワークを得意としており、芝の滑りを活かしたプレーをする。そのジョコビッチは、昨年のウィンブルドンで2度目のタイトルを獲得した。
このジョコビッチにようなフットワークが、ウィンブルドン優勝への糸口かもしれない。
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