男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)は21日、シングルス決勝が行われ、世界ランク45位の
A・セッピ(イタリア)は第1シードの
R・フェデラー(スイス)に6-7 (1-7), 4-6のストレートで敗れ、タイトル獲得とはならなかった。今大会2試合連続の対戦相手棄権により思わぬ形で決勝進出したセッピ。決勝戦ではフェデラーに健闘し、素晴らしい戦いを披露してくれた。
【会場でしか買えない 全英タオル】セッピは、準々決勝で第6シードの
G・モンフィス(フランス)は右膝の負傷、準決勝で第2シードの
錦織圭(日本)は左足ふくらはぎの痛みを訴えたため、労せず決勝戦へ駒を進めることになったセッピ。準々決勝は32分8秒、準決勝は14分19秒と、試合勘に心配がある中、観客の期待に応える熱戦を演じてフェデラーを苦しめた。
決勝戦、球足の速い芝を得意とするセッピは、フェデラーに1度もブレークチャンスを与えない完璧なサービスゲームを展開。第1セットではセットポイントを掴むも、フェデラーに鋭いサービスを放たれ、活かす事が出来なかった。そして、タイブレークでは一気にギアを上げてきたフェデラーを止めることが出来ず、リードを許してしまう。
第2セット、ネットに出るフェデラーの横を抜くパッシングショット、速いラリー戦を制すなどで一進一退の攻防が続く中、第10ゲームでこの試合初のブレークを許してしまい、1時間48分で敗れた。
ゲリー・ウェバー・オープンではイタリア人初のファイナリストとして戦ったセッピ。試合後のスピーチでは「素晴らしい1週間だった。ロジャー(フェデラー)と決勝で戦えたのは嬉しい。そして、ロジャーおめでとう。チームの皆さんもおめでとう。」と、話した。
陣営には「コーチもありがとう。素晴らしい1週間を過ごせた。」と、セッピ。
今年の全豪オープン3回戦ではフェデラーに勝利する番狂わせを起こしていたが、この日は敵わなかった。
今大会ダークホースのセッピは、ツアー初優勝が2011年の芝大会であるAEGON国際。その時は決勝で
J・ティプサレビッチ(セルビア)に7-6 (7-5), 3-6, 5-3とリードした時点で、ティプサレビッチの途中棄権によるタイトル獲得だった。また、2013年のウィンブルドン3回戦では錦織をフルセットで破っている。
今大会で勢いをつけた31歳のベテラン・セッピは、29日からのウィンブルドンで台風の目となる可能性がある。
(コメントはGAORAから抜粋)>>ゲリー・ウェバー・オープン対戦表<<>>ゲリー・ウェバー・オープン ダブルス対戦表<<
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