男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)は16日、シングルス1回戦が行われ、大会初優勝を狙う第2シードの
錦織圭(日本)が世界ランク29位の
D・ティエム(オーストリア)を7-6 (7-4), 7-5のストレートで下して順当に2回戦進出を決め、芝シーズン初戦を勝利で飾った。
両者は今回が初めての対戦となった。
この試合、第1セットで錦織はティエムのバックハンドにボールを集め、強烈なフォアハンドを封じて先にブレーク。さらに積極的にネットに出て、サーブ&ボレーで圧倒してリードする。
その後、徐々に勢いを増したティエムにブレークバックされ、錦織のミスが目立ち始める。しかし、集中力を高めた錦織がタイブレークとなった第1セットを先取。
第2セットでは、ティエムの強烈なサービスをなかなか崩すことが出来なかった錦織だが、第12ゲームで大きなブレークに成功してストレートで勝利した。
2回戦で錦織は、主催者推薦枠で出場の地元選手
D・ブラウン(ドイツ)と対戦する。
過去同大会で錦織は2013年に初出場し、初戦となる2回戦で
M・ユーズニー(ロシア)にフルセットで敗れていた。昨年は
G・モンフィス(フランス)、
S・ジョンソン(アメリカ)を下して大会初のベスト4進出を果たすも、準決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れて決勝進出を逃した。
今大会のダブルスにS・ジョンソンと初めてペアを組んで出場していた錦織は、15日に行われたダブルス1回戦で
R・リンドステッド(スウェーデン)/
J・メルツァー(オーストリア)組にストレートで敗れ8強入りとはならなかった。
また、過去のウィンブルドンでは昨年、
M・ラオニチ(カナダ)に敗れるも大会初の4回戦進出を果たしており、今年のウィンブルドンで錦織がベスト8進出した場合、四大大会では全てでベスト8進出を果たすことになる。
先日の全仏オープンで、大会初の8強入りを果たした錦織だったが、悲願のグランドスラム優勝を果たすためにも、今大会の前哨戦で結果を残して29日から始まるウィンブルドンへ向けて勢いをつけたい。
一方、錦織に敗れた21歳のティエムは、若手注目選手の1人。先月行われたニース・オープンでは念願のツアー初優勝を飾り、15日に発表の世界ランキングでは、自己最高位となる29位を記録している。
今回は大会初出場だったティエムだが、善戦を繰り広げるもストレートで敗れて2回戦進出を逃した。
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