男子テニスのツアー大会であるAEGON選手権(イギリス/ロンドン、芝)に、大会4度目の優勝を狙う第1シード
A・マレー(英国)はトップハーフ(上半分)に位置し、準々決勝で昨年覇者の第6シード
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する可能性がある。一方、ボトムハーフ(下半分)は第2シードで今年の全仏王者
S・ワウリンカ(スイス)、第5シード
R・ナダル(スペイン)ら強豪が固まった組合せとなった。
過去3度の優勝を誇るマレーは今季安定した成績を残しており、全仏オープン準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に2日間の死闘の末に敗れるも、クレーシーズンでの連勝記録を15とした。
今大会1回戦では予選勝者の
ルー・イェンスン(台湾)と対戦する。マレーが初戦突破した場合、2回戦では
F・ベルダスコ(スペイン)と顔を合わせる。
もしベルダスコと対戦する場合、マレーにとってウィンブルドン初優勝を飾った2013年を思い出すことだろう。当時、両者は準々決勝で激突し、マレーは2セットダウンのピンチに追い込まれる。そこから地元の声援を後押しにしたマレーが、大逆転勝利をものにした。
シード勢が順当に勝ち進んだ場合、マレーとディミトロフは準々決勝で対戦する。
両者は昨年のウィンブルドン準々決勝で対戦しており、その時はディミトロフがストレートで勝利した。
一方、強豪が集まるボトムハーフは熾烈な戦いが予想される。今年の全仏オープンでグランドスラム2勝目をあげたワウリンカは、1回戦で期待の若手
N・キリオス(オーストラリア)と対戦する。
20歳のキリオスは、昨年のウィンブルドン4回戦でナダルを破る金星をあげてグランドスラムベスト8進出。今年もその勢いは止まらず、全豪オープンで四大大会2度目の8強入り、さらにマドリッド・マスターズでは
R・フェデラー(スイス)を破った。
もしワウリンカがキリオスに勝利した場合、2回戦は
K・アンダーソン(南アフリカ)か元世界ランク1位で2002年ウィンブルドン覇者
L・ヒューイット(オーストラリア)のどちらかと対戦する組合せ。
さらにシード勢が順当に勝ち進むと、ワウリンカは準々決勝でナダルと対戦する。先日のメルセデス・カップでナダルは今季2勝目をあげており、芝での感触を掴んでいる。
※選手名の左の数字はシード数、WC…主催者推薦、QF…予選勝者、LL…ラッキールーザー、PR…プロテクトランキング
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