テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)で、今大会の大一番が大会11日目の3日に実現する。それは、第1シードで世界ランク1位
N・ジョコビッチ(セルビア)と、赤土を知り尽くし全仏最多V10狙う第6シード
R・ナダル(スペイン)の準々決勝。3日は、ナダルにとって29歳の誕生日でもある。
5月22日の全仏オープン組み合わせ抽選の会場がどよめいた。
R・フェデラー(スイス)、
錦織圭(日本)らとは真反対側のトップハーフ上半分、ジョコビッチとナダルが順当に勝ち進むと、準々決勝で対戦する組合せ(死のブロック)となったからである。
この準々決勝が実現するのではと、大会前から話題となっていた。
今大会8強入りを決めた時点で、ナダルは全仏通算70勝1敗と驚異的な数字を叩き出している。唯一敗れたのは2009年の4回戦、その時は
R・ソダーリン(スウェーデン)に屈した。
以前は少なくともマスターズ1大会で優勝して全仏入りしていたが、今年は前哨戦3大会無冠で臨んでいるため、「ナダル伝説に終止符」と囁かれていた。
しかし今大会では、それを吹き飛ばすかのように、1・2・3回戦でストレート勝ち。
J・ソック(アメリカ)との4回戦ではサービング・フォー・ザ・マッチから巻き返されるも、第4セットでは声のトーンが上がり始めたナダルが、きっちり勝利をものにして6年連続ベスト8進出。
今回はバンダナ・ウエア・ハーフパンツ・リストバンド・ソックス・シューズ、全身ブルーのカラーリングが印象的。過去9度全仏制覇していることから、シューズには「9」が刻まれている。
ナダルは29歳の誕生日に勝利を掴みとることが出来るのだろうか。
一方、ジョコビッチは悲願の生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)達成のために、まずは準々決勝で壁となるナダルを破らなくてはいけない。
好調ジョコビッチは今大会全てストレート勝ちをおさめており、スコア的には圧倒しているものの、第20シード
R・ガスケ(フランス)との4回戦では第2セット終盤で足の付け根を気にする場面があったのことが気がかり。
ジョコビッチとナダルは過去43度対戦しており、今回で44度目の顔合わせ。全仏オープンだけでも6度対戦しており、同大会だけで見るとナダルが6戦全勝。
また、決勝だけでも2度対戦しており、その2試合は根負けしたジョコビッチが最後ダブルフォルトを犯してナダルが優勝を飾っている。
生涯グランドスラム・全仏初優勝を狙う王者ジョコビッチと、赤土を知り尽くしているナダルの大一番はどんな結末を迎えるのだろうか。
【ノヴァーク・ジョコビッチ vs ラファエル・ナダル 全仏オープン対戦成績】
<2014年>
・決勝 R・ナダル 3-6, 7-5, 6-2, 6-4 N・ジョコビッチ
<2013年>
・準決勝 R・ナダル 6-4, 3-6, 6-1, 6-7 (3-7), 9-7 N・ジョコビッチ
<2012年>
・決勝 R・ナダル 6-4, 6-3, 2-6, 7-5 N・ジョコビッチ
<2008年>
・準決勝 R・ナダル 6-4, 6-2, 7-6 (7-3) N・ジョコビッチ
<2007年>
・準決勝 R・ナダル 7-5, 6-4, 6-2 N・ジョコビッチ
<2006年>
・準々決勝 R・ナダル 6-4, 6-4, 途中棄権 N・ジョコビッチ
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