テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は27日に行われる男子シングルス2回戦で、第5シードの
錦織圭(日本)は
T・ベルッチ(ブラジル)と対戦する。錦織にとって、勢いに乗っているベルッチは要注意の選手である。
>>全仏オープン関連商品はコチラ<<現在、世界ランク40位のベルッチは、全仏オープンの直前に行われたジュネーヴ・オープンで今季初のタイトルを獲得し、ツアー4勝目をあげた。
ベルッチがこれまで獲得したタイトル4つは全てクレーコートでの優勝。そのため、サーフェスではクレーでのプレーを得意としている。
また、5月中旬のローマ・マスターズでは予選を勝ち抜き、本戦2回戦では当時世界ランク19位の
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を逆転で下した。続く3回戦では、王者
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるも、1セットを奪う健闘を見せている。
ベルッチの武器は強烈なフォアハンドと、闘志溢れるガッツ。
ファイターであるベルッチに対して、世界ランク5位の錦織がどんな戦いを見せるかに注目が集まる。
グランドスラム初優勝を狙う、錦織は今大会の1回戦で
P・H・マチュー(フランス)にストレートで勝利した。
1回戦では錦織のバックハンドが光った。前に踏み込んだ強打、ネットに出るマチューに対して態勢を崩した状態からのパッシングショット。加えて、マチューの頭上を超すノータッチのフォアハンド・ロブを決めるなど、四大大会初のタイトル獲得へ向けて調子を上げている。
今季のクレーコートシーズンは、バルセロナ大会で2連覇、マドリッドとローマのマスターズ2大会でベスト4進出と好成績を残し、昨年初戦敗退の全仏オープンに臨んでいる。
初対戦となる錦織とベルッチの2回戦は、現地27日を予定。
その他の日本勢では
添田豪(日本)、
伊藤竜馬(日本)、
西岡良仁(日本)、
ダニエル太郎(日本)は1回戦敗退。女子は
奈良くるみ(日本)、
土居美咲(日本)が2回戦へ駒を進めている。
【錦織圭 全仏オープン戦歴】
<2014年>
・1回戦 敗退
M・クリザン(スロバキア) 6-7 (4-7), 1-6, 2-6
<2013年>
・1回戦 勝利
J・レヴィン(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-0
・2回戦 勝利
G・ゼミヤ(スロベニア) 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・3回戦 勝利
B・ペール(フランス) 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・4回戦 敗退
R・ナダル(スペイン) 4-6, 1-6, 3-6
<2011年>
・1回戦 勝利
ルー・イェンスン(台湾) 6-1, 6-3, 6-4
・2回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ) 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)
<2010年>
・1回戦 勝利
S・ヒラルド(コロンビア) 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・2回戦 敗退 N・ジョコビッチ 1-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・予選1回戦 勝利 J・M・アラングレン(アルゼンチン) 1-6, 6-3, 6-2
・予選2回戦 敗退
S・グロイル(ドイツ) 2-6, 5-7
>>全仏オープン男子ドロー表<<
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