錦織試合中に唱えていた

テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー）は初日である２４日、男子シングルス１回戦が行われ、悲願の四大大会初優勝を狙う第５シード錦織圭（日本）が元世界ランク１２位のＰ・Ｈ・マチュー（フランス）を6-3, 7-5, 6-1のストレートで下し、２年ぶりの２回戦進出を決めた。試合後、錦織は１回戦について語った。

初戦について「ホッとしています。１回戦は緊張もあり、やりづらいとこもあるので、３セットで勝てたのは嬉しいです。」と、錦織。

この試合、第１セットを先取した錦織だったが、第２セットからギアを上げてきたマチューに苦しみ、試合を通して錦織のファーストサービスが入る確率は４９パーセントと低かった。

試合中、錦織は自身のサービスゲーム時に「（ファーストサービスを）入れろ！」と自分自身に言い聞かせていた事を語った。

その事については「ファーストを入れなければいけない場面はありますし、１人で唱えていたかも。」と、笑顔で錦織は話した。

錦織は２回戦で、世界ランク６０位のＴ・ベルッチ（ブラジル）と同１００位のＭ・マトセビッチ（オーストラリア）の勝者と対戦する。

「しっかり調整して、次も頑張りたいと思います。」と錦織は、２回戦に向けてコメント。

過去の全仏オープンで錦織は、２０１３年の４回戦進出が最高成績。昨年は１回戦でＭ・クリザン（スロバキア）に初戦で敗れた。

錦織はグランドスラムで昨年の全米オープン決勝進出が自己最高成績で、今回は四大大会初のタイトル獲得を狙う。今年の全豪オープンは３年ぶり２度目のベスト８進出。

今季のクレーコートシーズンは、バルセロナ大会で２連覇、昨年準優勝のマドリッド・マスターズでは好調Ａ・マレー（英国）に敗れるもベスト４進出。そしてローマ・マスターズでは王者Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）に善戦を繰り広げた。

（コメントはWOWOWから抜粋）

【錦織圭全仏オープン戦歴】

＜２０１４年＞
・１回戦敗退　Ｍ・クリザン 6-7 (4-7), 1-6, 2-6

＜２０１３年＞
・１回戦勝利　Ｊ・レヴィン（アメリカ） 6-3, 6-2, 6-0
・２回戦勝利　Ｇ・ゼミヤ（スロベニア） 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・３回戦勝利　Ｂ・ペール（フランス） 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・４回戦敗退　Ｒ・ナダル（スペイン） 4-6, 1-6, 3-6

＜２０１１年＞
・１回戦勝利　ルー・イェンスン（台湾） 6-1, 6-3, 6-4
・２回戦敗退　Ｓ・スタコフスキ（ウクライナ） 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)

＜２０１０年＞
・１回戦勝利　Ｓ・ヒラルド（コロンビア） 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・２回戦敗退　Ｎ・ジョコビッチ 1-6, 4-6, 4-6

＜２００８年＞
・予選１回戦勝利　Ｊ・Ｍ・アラングレン（アルゼンチン） 1-6, 6-3, 6-2
・予選２回戦敗退　Ｓ・グロイル（ドイツ） 2-6, 5-7

＞＞全仏オープン男子ドロー表＜＜

（2015年5月25日5時10分）