男子テニスツアーのジュネーヴ・オープン(スイス/ジュネーヴ、クレー、賞金総額494,310ユーロ、優勝賞金80,000ユーロ)は23日、シングルス決勝が行われ、元世界ランク21位の
T・ベルッチ(ブラジル)が第6シードの
J・ソウサ(ポルトガル)を7-6 (7-4), 6-4のストレートで下し、今季初のタイトル獲得を果たした。
両者は今回が初めての対戦となった。
この試合、ベルッチは角度ある深いショットで攻め、第1セットの第7ゲームでベルッチがブレークに成功。だが、ベルッチのサービングフォーザセットとなった第10ゲームでソウサにネットプレーを決められてブレークバックされる。
その後両者はタイブレークへと突入。最後はベルッチがファーストサービスをしっかり入れ、ソウサのリターンがアウトしてタイブレークの7-4で第1セットを先取。
第2セットでは、先にソウサにブレークを許したベルッチだが、第8ゲームでブレークバックに成功。フォアハンドのウィナーを決めて第9ゲームをラブゲームでキープすると、最後第10ゲームでソウサのショットがわずかにアウトし、ベルッチが1時間33分で優勝を手にした。
世界ランク60位のベルッチは、先日行われたマスターズ2大会、ムチュア・マドリッド・オープン男子とBNLイタリア国際男子には予選から出場するも、いずれも予選を勝ち上がり本戦入りを果たしている。
BNLイタリア国際男子では、2回戦でクレー巧者の
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を逆転で下し、3回戦では
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるもフルセットに持ち込む善戦を繰り広げ、ジョコビッチを苦しめた。
現在世界ランク60位のベルッチは、2010年7月に自己最高位となる21位を記録しており、キャリア3勝をあげている。今回は今季初の優勝で、キャリア4勝目をあげた。
また、ベルッチは24日から開催する全仏オープンの1回戦で
M・マトセビッチ(オーストラリア)と対戦することが決まっており、ベルッチがマトセビッチに勝利し、第5シードの
錦織圭(日本)が初戦突破すると、ベルッチと錦織は2回戦で対戦することとなる。
>>全仏オープン男子ドロー表<<
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