男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)に第4シードで出場している
R・ナダル(スペイン)だが、今週発表の最新の世界ランクで10年ぶりにトップ5落ちをし今の心境を語っていた。
「明らかに今の自分はかつての自分ほど良くはない。それでも人生は素晴らしいもの。これまでのように勝利を飾れてはいないが、人生はまだ続いているんだ。」と、大会会場で語っていた。
月曜日発表の最新の世界ランクで7位と、2005年5月2日以来となるトップ5落ちとなったナダルは、昨年苦しめられた手首の怪我と虫垂炎のために本来の調子を出せずに苦しんでいる。
それでも、今季獲得ポイントで争うポイント・レースで6位にいるナダルは「ポイント・レースでは6位なんだ。それはそこまで悪いものではない。」と、前向きな見解を見せていた。
日曜日に行われたムチュア・マドリッド・オープン男子決勝戦で
A・マレー(英国)に敗れたナダルは、今季クレーコートでは4度目となる敗戦だった。クレーキングの称号を持つナダルは、今年の全仏オープンでは実に10度目の優勝を狙うが、同じシーズンでクレーコートで4度の敗戦を記録したのは2003年以来の事となる。
「先週が悪い大会だったと考えているなら、それは間違っている。先週は自信や他の事についても前向きな気持ちになれる週だった。今週は先週より更に向上しているかを見たいと思っている。」とナダルは素直な気持ちを語っていた。
今大会7度の優勝を持つナダルは、子供の頃から現在までコーチをして来た伯父のトニー・ナダル氏から新しいコーチへ代えた方が良いのではと言う意見を真っ向から否定している。
「物事が上手くいっていないのは、自分が良いテニスが出来ていないからさ。コーチの問題ではないんだ。それは自分だけの決断でもない。チームの他の2人も同じ意見なんだ。トニーはコーチでいる以上に自分の伯父さんであるのを忘れないで欲しい。」と、コーチで伯父のトニー氏について語っていた。
「自分のテニス人生で、自分のチームの誰かを代えたいと思ったとしたら、それは自分が勝ったり負けたりした結果とは関係のない事。お互いが十分なモチベーションを持てなかった時にそんな状況になるのだろう。」と語るナダルは、今のチームでは既に8年間共に戦って来ている。
「加えて、これまでの自分のテニス人生は、全く悪いものとは思っていない。今、以前ほど良いプレーが出来ていなくても、それは自分のチームが正しい仕事をしていないと言う事ではないんだ。」
「テニス人生が終わるまで伯父さんにコーチしてもらうかは分からない。なぜなら、誰だって明日はどうなるか分からないだろう。未来を誰も占えないからね。それでも言えるのは、今コーチを代えようとは考えていないと言う事。」とナダルは、今の強い思いを明かしていた。
上位シード8選手は1回戦が免除されているため、ナダルは初戦となる2回戦で予選を勝ち上がった
M・イルハン(トルコ)と現地水曜日に対戦する。
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