男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー、賞金総額4,185,405ユーロ/優勝賞金799,450ユーロ)は9日、男子シングルス準決勝が行われ、第3シードの
R・ナダル(スペイン)が第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を7-6 (7-3), 6-1のストレートで下し、大会3連覇に王手をかけた。
両者は今回が23度目の対戦となり、ナダルはベルディヒとの対戦成績を19勝4敗とした。
第1セット、両者サービスキープで激しいラリー戦が繰り広げられるが、第7ゲームでナダルの浮いたリターンに対し、ベルディヒがスイングボレーをネットにかけてナダルにブレークチャンスが訪れる。しかし、ベルディヒがこのピンチをサービスで3本しのいでキープする。
第11ゲームでは、前に出てきたベルディヒの横を抜くショットを決めてナダルに再びブレークチャンスが訪れる。しかし、リターンがアウトしてデュースとなり、最後はベルディヒがサービスエースを決めてキープ。
その後タイブレークに入り、先にナダルが1ポイント目でミニブレークに成功するが、ベルディヒがダウンザラインを決めてすぐに戻す。しかし、その後ナダルが再びミニブレークに成功してリードし、そのままベルディヒを突き放す。最後はベルディヒのストロークがアウトし、ナダルが第1セットを約1時間の接戦の末に先取する。
第2セットでは、第4ゲームでナダルはベルディヒを左右に走らせる展開で攻め、3度目のブレークチャンスで最後はベルディヒがナダルの深いショットを返しきれず、この試合初めてのブレークに成功する。
第6ゲームでもナダルはウィナーを決めてベルディヒにプレッシャーをかけ、4度目のブレークチャンスでベルディヒがダブルフォルトを犯してブレークし、ゲームカウント5-1と大きくリードした。
最後はベルディヒに反撃のチャンスを与えない圧倒的な強さで、1時間43分で勝利をものにした。
大会3連覇をかけてナダルは、決勝で第2シードの
A・マレー(英国)と第4シードの
錦織圭(日本)の勝者と対戦する。
第4シードの錦織が決勝進出を決めた場合、ナダルは決勝で錦織と対戦することとなり、昨年の同大会決勝と同カードが実現する。
過去同大会でナダルは、2005・2010・2013・2014年と4度の優勝を飾っており、昨年は決勝で錦織が途中棄権を申し入れたため、ナダルは大会2連覇を達成した。今回は大会3連覇まであと1勝に迫った。
また、今大会は初戦となる2回戦で
S・ジョンソン(アメリカ)、3回戦で
S・ボレッリ(イタリア)、準々決勝で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、そして準決勝でベルディヒとここまで1セットも落とさず順当な勝ち上がりとなっている。
一方、敗れたベルディヒは、今シーズンは8大会に出場しており、出場した8大会すべてベスト8進出と好調を維持しているが、今回はクレーキングのナダルに応戦するも、最後は自身のリターンがアウトして決勝進出とはならなかった。
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