男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー、賞金総額4,185,405ユーロ/優勝賞金799,450ユーロ)は8日、シングルス準々決勝が行われ、第3シードの
R・ナダル(スペイン)が第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3, 6-4のストレートで下し、クレーキングの意地を見せつけベスト4進出を決めた。
両者は今回が6度目の対戦となり、ナダルはディミトロフとの対戦成績を6勝0敗とした。
この試合、第1セットは先にナダルがブレークに成功するも、すぐにブレークバックされる。しかし、第5ゲームでもさらにブレークしたナダルは、その後第9ゲームでもブレークして第1セットを先取。
第2セット、第3ゲームでナダルはブレークされてしまうも、第6ゲームでブレークバックに成功。第7ゲームでディミトロフは、フラストレーションが溜まり、ラケットを地面に叩きつけて折ってしまう場面もあった。
ナダルはディミトロフのバックハンドを積極的に攻め、第10ゲームではナダルに1度マッチポイントが来ていたが、それをしのがれるもリターンエースを決め、最後はディミトロフのフォアハンドが大きくアウトして勝利を決めた。
準決勝でナダルは、第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と第16シードの
J・イズナー(アメリカ)の勝者と対戦する。
過去同大会でナダルは、2005・2010・2013・2014年と4度の優勝を飾っており、昨年は決勝で
錦織圭(日本)と対戦し、錦織が途中棄権を申し入れたため、ナダルは大会2連覇を達成した。今回は大会5度目で3連覇を狙う。
世界ランク4位のナダルは、初戦となる2回戦で
S・ジョンソン(アメリカ)、3回戦で
S・ボレッリ(イタリア)、そして準々決勝でディミトロフとここまで1セットも落としておらず、クレー王者の意地を見せて順当な勝ち上がりとなっている。
一方、敗れたディミトロフは、3回戦で第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)を下して勝ち上がったが、クレーキングのナダルから勝利をあげることは出来なかった。
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