男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー、賞金総額4,185,405ユーロ/優勝賞金799,450ユーロ)は8日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク5位で第4シードの
錦織圭(日本)が錦織の宿敵である第7シードの
D・フェレール(スペイン)に、6-4, 6-2で勝利し、ベスト4進出を決めた。
両者は今回が12度目の対戦となり、今回錦織が勝利したことによって、対戦成績を8勝4敗とした。昨年同大会準決勝で両者は対戦しており、その時はフルセットで錦織が勝利しているが、3月に行われたアビエルト・メキシコ・テルセル男子決勝で敗れ、大会初優勝を逃している。
この試合、錦織はイレギュラーバウンドに対応しきれず、フレームショットが多く見られた。
錦織は第1セットからギア全開のフェレールに押され気味で、フェレールの打ち込んでくるボールに対応出来ず、早くも第2ゲームでブレークを許すが、第3ゲームでブレークバックに成功すると、自分から打ち込んでいく錦織らしいプレーが増え始める。
第7ゲームで2度目のブレークに成功し、第10ゲームのサービスキープで第1セットを先取する。
第2セット第1ゲームから両者ブレーク合戦が続くが、錦織が第4ゲームでサービスキープし、その流れを止めた。徐々に錦織の本来のプレーが見え始め、ラリーを繋いで多彩なプレーでフェレールを翻弄する場面が見られた。
4ゲーム連取に成功した錦織は第8ゲームでマッチポイントを迎え、最後は錦織のサービスをフェレールが返しきれず、ストレートで勝利を決めてベスト4進出を決めた。
勝利した錦織は準決勝で、同日に行われた準々決勝で勝ち上がった第2シードの
A・マレー(英国)と対戦する。
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