男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー、賞金総額4,185,405ユーロ/優勝賞金799,450ユーロ)は6日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク5位で第4シードの
錦織圭(日本)が世界ランク21位の
D・ゴファン(ベルギー)に6-2, 4-6, 6-4のフルセットで勝利し、3回戦進出を決めた。
両者は先日行われたマイアミ・オープン男子4回戦で対戦しており、その時は錦織が快勝している。
この試合第1セット、錦織は第1ゲームからストロークが光り、バックハンドのリターンエースや、ダウンザラインなど多彩なプレーでポイントを獲得し、ゴファンにブレークの隙を1度も与えなかった。錦織は第1ゲーム、第3ゲームでブレークに成功。テンポの速いラリーで自分のペースにし、わずか26分で第1セットを先取した。
第2セット、ゴファンが勢いを取り戻し、第1ゲームから両者サービスキープが続く。第4ゲームで錦織はこの試合初めてゴファンにブレークチャンスを与えてしまうもそれを凌ぐ。
第7ゲームではゴファンの勢いに少しおされ、錦織は最後2本連続でリターンミスをし、ブレークチャンスをものに出来ずにゴファンがサービスキープするも、第10ゲームでゴファンにブレークされ、第2セットを落とす。
勝敗を決めるファイナルセット、第1ゲームから錦織がブレークに成功するも、続く第2セットでゴファンにラブゲームでブレークバックされ、その後はサービスキープが続く。第4ゲームで錦織は0-30まで追い込まれる場面もあったが、ファーストサービスでゴファンのリターンミスを誘ってサービスキープ。
だが、第9ゲームで錦織は1度のブレークチャンスをしっかりとものにして、硬直状態であったゲームの流れを変え、最後はゴファンのストロークがネットを越さず、錦織が1時間53分で勝利し、初戦を突破した。
錦織は昨年同大会決勝でナダルと対戦し、第1セットを先取するも第3セットで途中棄権を申し入れ、準優勝となっている。
《錦織vsナダル マドリッド・オープン決勝》また、錦織は先日行われたバルセロナ・オープン・バンコ・サバデルで大会2連覇を成し遂げると共に、
クルム伊達公子(日本)のキャリア通算8勝の記録を抜くキャリア通算9勝目を記録した。
《錦織V2 クレーシーズンに期待》錦織は3回戦で、同日に行われた2回戦で
S・クエリー(アメリカ)に勝利した第14シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)と対戦する。
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