今週行われている男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)に第1シードで出場する世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は、父親になって初めて大会へ臨む。
先週ジョコビッチは、奥さんであるエレーナさんが第一子となるステファン君を出産した。翌日には今大会へ向けての練習を始めたジョコビッチは「息子とは毎日でも一緒にいたいけど、今週のように不可能な時もある。だって一緒にツアーを回るにはまだ小さ過ぎるからね。」と子煩悩な一面を覗かせた。
現在世界ランクのトップ5中、
R・フェデラー(スイス)と
S・ワウリンカ(スイス)に次いで3人目の父親となったジョコビッチは、火曜日に行われる2回戦で
P・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。今大会シード選手16名は1回戦が免除さるているため2回戦から登場する。
「同じような経験をしている選手が他にもいるから、彼等からアドバイスをもらったり、何か大切な事がないか話してみようと思っている。それが自分の役に立つかもしれないからね。」
「そうする事で自分のテニス人生も良い方向へ向かってくれたらと願っているんだ。テニスへの姿勢はこれまでと何ら変わりはない。大会へ出場して、戦って、競り合って、そして世界の1位を狙うのさ。」とジョコビッチは意気込みも語っていた。
ジョコビッチとエレーナさんは高校時代に知り合い、その後約8年間愛を育み、ジョコビッチがウィンブルドンで優勝した数日後に挙式を挙げていた。
「もちろん、今後は出来る限り家族と一緒にツアーを回りたい。子供の生活に出来る限り関わっている事が大切なんだ。来年からはなるべく一緒にいようと思う。」とジョコビッチは今後の希望を語っていた。
「テニス選手の生活では、それをするのは決して簡単な事ではない。あちこち飛び回らなければならないし、ホテル暮らしも長いし、飛行機にだって何度も乗らなければならないんだからね。そう考えると赤ちゃんにとっては、あまり健康的な生活とは言えないけどね。」と、しっかり現実も受け止めていた。
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