テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は6日に予定されている、男子シングルス準決勝、第10シードの
錦織圭(日本)と第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)の対戦が行われる。
両者は過去に2度対戦しており、錦織はジョコビッチに1勝1敗としている。
初対戦は2010年全仏オープン2回戦でその時はジョコビッチにストレートで敗れているが、2011年10月に行われたスイス・インドア準決勝で逆転勝利を収めた。この時のジョコビッチは右肩に異常があり万全ではなかったが、この年わずか6敗と絶頂期にいたジョコビッチから勝利し、初めて世界ランク1位に勝利した。
《錦織 ジョコビッチ初対戦の記事はこちら》《錦織 ジョコビッチに初勝利の記事はこちら》また今年の3月に行われたソニー・オープン準々決勝で
R・フェデラー(スイス)を破りジョコビッチとの準決勝に駒を進めるも、左足の付け根の負傷により棄権を申し入れ3度目の対戦とはならなかった。
《錦織 ジョコビッチ戦を前に棄権》ジョコビッチは今年、3月に行われたBNPパリバ・オープン、ソニー・オープン、BNLイタリア国際で順調に優勝を飾り、生涯グランドスラムを狙った全仏オープンでは
R・ナダル(スペイン)に3年連続で敗れ準優勝とするが、ウィンブルドンではR・フェデラーとのフルセットの激戦を制し3年ぶり優勝を果たしている。
《ジョコビッチ BNPパリバ・オープン優勝の記事はこちら》《ジョコビッチ ソニー・オープン優勝の記事はこちら》《ジョコビッチ BNLイタリア国際優勝の記事はこちら》《ジョコビッチ ウィンブルドン優勝の記事はこちら》全米オープンの前哨戦にあたるロジャーズ・カップでは大会期間中絶好調の
JW・ツォンガ(フランス)に、W&Sマスターズでは
T・ロブレド(スペイン)にいずれも3回戦で敗れた。
W&Sマスターズでジョコビッチは前人未到のマスターズ9大会全制覇、ゴールデン・マスターズを狙っていたが、偉業は来年に持ち越しとなった。
《ジョコビッチ ゴールデン・マスターズ逃す》前哨戦では不調に終わったジョコビッチだったが全米オープンでは1回戦で
D・シュワルツマン(アルゼンチン)、2回戦で
P・H・マチュー(フランス)、3回戦で
S・クエリー(アメリカ)、4回戦で第22シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)をストレートで下し、準々決勝で第8シードの
A・マレー(英国)との21度目の対戦は同大会2012年決勝の再現となり、激しいラリー、序盤からブレークの応酬となったが7-6 (7-1), 6-7(1-7), 6-2, 6-4でジョコビッチが制し、2年前の借りを返した。
錦織とジョコビッチの対戦も激戦が予想されるが、連日のフルセットを制し、全豪オープン覇者の
S・ワウリンカ(スイス)を下した錦織の更なる大勝利に期待がかかる。
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