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男子テニスツアーのスイス・インドア(スイス/バーゼル、賞金総額183万8100ユーロ、ハード)は5日、シングルス準決勝が行われ、錦織圭(日本)が第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に2-6, 7-6 (7-4), 6-0の逆転で勝利、決勝に進出する大番狂わせを演出した。
昨年の全仏オープン以来の対戦となる両者、第1セットはジョコビッチが世界ランク1位の実力を見せつけるようなプレーを展開し、1-1から4ゲームを連取する。対する錦織は第7ゲームでブレークバックに成功したものの、続く第8ゲームでジョコビッチに3度目のブレークを許し、セットダウンとされてしまう。
第2セットが始まる直前、ジョコビッチはトレーナーをコートに呼び寄せ、右肩のマッサージを受ける。
ジョコビッチのサーブで始まった第2セット、第3ゲームで15-40とブレークチャンスを握った錦織であったが、ここはジョコビッチがキープに成功する。しかし錦織は、第5ゲームでブレークに成功すると、ゲームカウント3-2とリードを奪う。
このまま第2セットを奪いたい錦織であったが、第8ゲームでジョコビッチにブレークバックを許すと、このセットはタイブレークに突入する。今大会の1回戦ではT・ベルディフ(チェコ共和国)を破っていた錦織は、このタイブレークを制すると、試合はファイナルセットに突入する。
接戦が予想された第3セットだが、錦織が一気に6ゲームを連取してジョコビッチを圧倒、2時間16分で決勝進出を決めた。
今シーズンのジョコビッチは、グランドスラムで3勝するなど他を圧倒する成績を残しており、試合に負けたのはわずかに3度のみ。しかも、そのうち2試合は途中棄権であり、敗戦を喫していたのは全仏オープン準決勝での対R・フェデラー(スイス)戦のみであった。
来週発表される世界ランキングで、自己最高記録の更新を確実としている錦織は「信じられません。第2セットからプレーが良くなり、リズムに乗り始めました。」と試合を振り返っている。
一方、今シーズン4敗目を喫したジョコビッチは「彼は徐々にボールを返し始め、全てのショットで気が抜けませんでした。彼の方が良いプレーでしたし、こちらはチャンスを生かせませんでした。第3セットについては、言うべきことはありません。」と、敗戦についてコメントを残している。
今シーズン2度目となるツアー決勝進出を決めた錦織は、2008年のデルレイビーチ以来となるタイトルをかけて、第3シードのフェデラーと決勝で対戦する。ディンフェンディング・チャンピオンのフェデラーはこの日、S・ワウリンカ(スイス)を7-6 (7-5), 6-2のストレートで下し、決勝に進出している。
今大会の優勝賞金は31万8000ユーロ。
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