男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー)は11日、シングルス決勝が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)は第1シードの
R・ナダル(スペイン)に6-2, 4-6, 0-3と第3セット、第3ゲーム終了時点で錦織が棄権を申し入れ準優勝となった。
第1セット、錦織はナダル相手に思い通りのプレーをさせず、2度のブレークに成功し、最後はサービスエースを決め36分で第1セットを先取する。
《【テキスト速報】錦織が初優勝に向け第1セット先取<ムチュア・マドリッド・オープン男子>》ナダルのサービスゲームで始まった第2セット、第1ゲームで錦織はこの試合3度目のブレークに成功し、またも序盤からリードに成功する。
その後は両者サービスキープが続き第7ゲーム終了後、錦織圭は腰のマッサージを要求しその後の試合を続ける。
第8ゲーム、錦織はナダルの2度のブレークチャンスを凌ぎデュースとなるが、最後は錦織のフォアがネットにかかったボールがアウトになり、ナダルにブレークバックを許してしまう。
第9ゲーム、ナダルがラブゲームでサービスキープをした後、錦織はメディカルタイムアウトを要求した。第8ゲーム以降、錦織の動きが鈍くなっていた。
第10ゲームでナダルに再びブレークを許し第2セット目を奪われてしまう。
第3セット苦しい表情の錦織は、なんとか試合を行うも動く事が出来ず錦織は第3ゲーム終了後、途中棄権を申し入れ試合終了となった。試合時間は1時間42分だった。
試合後のインタビューでは「最後まで試合が出来なくて申し訳ありませんでした。先日のバルセロナ・オープン・サバデルでの優勝もあり、スペインは故郷のように思っています。また来年戻ってきます。」とコメントした。
錦織はナダルへの初勝利、マスターズ初優勝、2大会連続優勝まで後2ゲームだった。
錦織はナダルとの対戦成績を0勝7敗と再び負けてしまったが、今年の全豪オープンでは大接戦を繰り広げ、今回の対戦では勝利まで目前とし、そして錦織はナダルから1セットを奪ったのは2008年に初めて対戦した時以来となる。
《錦織、ナダル戦後「シャワー浴びながら号泣」<全豪オープン>》勝利したしたナダルは嬉しい今季クレーシーズン初優勝となる。
この勝利は月曜から始まるBNLイタリア国際、25日から開幕する全仏オープンへとクレーキング・ナダルとして期待がかかる。
そしてナダル優勝への期待と共に一躍、錦織圭は優勝候補となった。
今大会準優勝した事により、錦織圭は12日発表の世界ランキングで第9位となることが確定している。
【錦織圭 vs ラファエル・ナダル 過去の対戦成績】
<2014年>
・全豪オープン4回戦 錦織圭 6-7 (3-7), 5-7, 6-7 (3-7) R・ナダル
<2013年>
・全仏オープン4回戦 錦織圭 4-6, 1-6, 3-6 R・ナダル
<2012年>
・ソニー・オープン男子4回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
<2011年>
・ソニー・オープン男子2回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
<2010年>
・ウィンブルドン1回戦 錦織圭 2-6, 4-6, 4-6 R・ナダル
<2008年>
・AEGON選手権3回戦 錦織圭 4-6, 6-3, 3-6 R・ナダル
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