テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は14日、男子シングルス1回戦が行われ、第6シードの
R・フェデラー(スイス)が主催者推薦の
J・ダックワース(オーストラリア)を6-4, 6-4, 6-2のストレートで下し、順当に2回戦へ駒を進めた。
今大会がグランドスラム連続57度目の出場となったフェデラーは、元世界ランク1位の
S・エドバーグ(スウェーデン)氏をコーチに招き入れてから初のグランドスラムでの試合だった。
今シーズンから黒塗りのラケットを使用しているフェデラーは自身のサービスゲームでダックワースに1度もブレークを許さず、4度のブレークに成功し、1時間46分で初戦突破を果たした。
この日は40度を越える暑さの中で試合が行われたが、フェデラーは「とても蒸し暑かったけど、気が狂うほどではなかった。今はとても良い気分。」と、コメント。
全豪オープンで自身5度目の優勝を狙うフェデラーは、2回戦で
B・カブチッチ(スロベニア)と対戦する。この日カブチッチは
R・シュティエパネック(チェコ共和国)との1回戦に臨んだが、6-7, 4-6, 6-1, 2-0と反撃の途中でシュティエパネックが途中棄権を申し入れたため、思わぬ形で勝利が転がり込んだ。
一方、この日は元世界ランク1位で地元の期待を受ける
L・ヒューイット(オーストラリア)が1回戦に登場したが、第24シードの
A・セッピ(イタリア)に6-7 (4-7), 3-6, 7-5, 7-5, 5-7の大接戦の末敗れ、初戦で姿を消した。
第1・2セットを落として崖っぷちに立たされるも、地元からの声援を力にしたヒューイットは続く2セットを奪い返し、勝敗の行方はファイナルセットへ。
両者譲らない展開だった第5セット、ヒューイットがゲームカウント5-4とリードしたセッピのサービスゲームではマッチポイントをヒューイットが握り、このまま逆転で勝利を手にするかと思われた。
しかし、そのピンチを切り抜けたセッピはサービスキープすると、続くゲームでは落胆の色が隠せないヒューイットのサービスゲームをブレーク。そして第12ゲームをサーブキープして、セッピが4時間18分のマラソンマッチに終止符を打った。
ヒューイットは今シーズンの開幕戦だったブリスベン国際男子で、準決勝では
錦織圭(日本)、決勝戦ではフェデラーを下し、約3年半ぶりとなるツアー優勝を飾っており、今回の全豪オープンも期待が寄せられていた。
接戦を制したセッピは、
D・ヤング(アメリカ)と2回戦を行う。この日ヤングは、R・ハースと1回戦を行ったが、6-7 (4-7), 7-6 (7-2), 6-2, 1-0とリードしたところでハースが途中棄権を申し入れて勝利をものにしていた。
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