テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は14日、男子シングルス1回戦が行われ、第16シードの
錦織圭(日本)は世界ランク54位の
M・マトセビッチ(オーストラリア)にフルセットの戦いを強いられるも、6-3, 5-7, 6-2, 4-6, 6-2の大激闘の末に下し、4年連続の初戦突破を決めた。試合時間は3時間41分だった。
元世界ランク2位でコーチの
M・チャン(アメリカ)が見守る中、錦織は15度あったブレークチャンスから5度のブレークに成功し、勝利をものにした。
この日の気温は40度を超え、強風が吹く中で錦織は一時リズムを崩すも、フルセット戦を制した。
試合後、錦織は「きつかったです。3セットで勝てれば良かったけど、相手(マトセビッチ)もいいテニスをしていた。最後(第5セット)は2ブレークして勝てた。今日は風も強くて上手くいかなかったけど、最後は攻撃的なプレーが出来た。」と、コメント。
2回戦に向けては「まずはリカバリーして、次の2回戦に備えて頑張りたいと思います。」と、錦織。
錦織とマトセビッチは今回が3度目の対戦となり、錦織はマトセビッチとの対戦成績を3勝0敗とした。最初の対戦は2013年のブリスベン国際で、その時は錦織がストレートで勝利した。2度目はアメリカ国際インドアテニス選手権で、その際はマトセビッチが途中棄権を申し入れていた。
2回戦で錦織は、
L・プイユ(フランス)と
D・ラヨビッチ(セルビア)の勝者と対戦する。
シード勢が順当に勝ち上がった場合、錦織は3回戦で第24シードの
A・セッピ(イタリア)、4回戦では第1シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)と対戦する可能性がある。
現在24歳の錦織は、2012年の全豪オープンで自身初のグランドスラムベスト8進出を果たした。
2013年は全豪オープンで2年連続のベスト16へ進出するも、4回戦で
D・フェレール(スペイン)にストレートで敗れた。その後は2月にアメリカ国際インドアテニス選手権でツアー3勝目、5月にはムチュア・マドリッド・オープン男子で元世界ランク1位の
R・フェデラー(スイス)を破る金星をあげた。
そして、1989年に17歳の若さでグランドスラムのタイトルを獲得しているチャンをコーチに招き入れた。
今季、錦織はシーズン開幕戦であるブリスベン国際男子で2年連続のベスト4へ駒を進めるも、準決勝で元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)に逆転で敗れた。その後はエキシビション大会のAAMIクラシックで大会初優勝を飾った。
その他の日本勢では、
添田豪(日本)が本戦へストレートインしており、同日ハイセンス・アリーナの第4試合で第4シードの
A・マレー(英国)と対戦する。
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《全豪オープンテニス2014みどころ》(コメントはWOWOWから抜粋)