男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は1日、シングルス1回戦が行われ、第1シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が
M・バグダティス(キプロス)を4-6, 6-4, 6-3の逆転で下し、2回戦進出を果たした。
この試合、世界ランク7位のデル=ポトロは同49位のバグダティスに17本のサービスエースを決められた。しかし、ファーストサーブが入った時に80パーセントの確率でポイントを獲得したデル=ポトロは3度のブレークに成功し、2時間2分で勝利した。
逆転勝利を収めたデル=ポトロは「バグダティスがいいプレーをしていて、とてもタフな試合だった。勝てた事はラッキーだった。でも、1カ月ぶりにしては、いいテニスが出来た。」と、試合を振り返った。
今年はウィンブルドンでグランドスラムでは全米オープン優勝以来となる約4年ぶりにベスト4進出を果たしたデル=ポトロは、全米オープンでは2回戦で元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)にフルセットで敗れていた。
加えて「楽天は、いい大会だと記憶に残っている。過去にも、いい思い出がある。そして六本木も大好きだから、ここに戻ってくる事にした。この大会は強豪ばかりだけど、優勝を目指して頑張る。」と、デル=ポトロ。
2回戦でデル=ポトロは、同胞の
C・ベルロク(アルゼンチン)と対戦する。
2008年の楽天ジャパン・オープンで準優勝を飾ったデル=ポトロは、その後2009年に全米オープンでグランドスラム初のタイトルを獲得した。しかし、同年の楽天ジャパン・オープンではまさかの初戦敗退を喫した。
一方、敗れたバグダティスは2006年の全豪オープンでノーシードから快進撃を続け、当時トップ10プレーヤーだった
A・ロディック(アメリカ)、
I・リュビチッチ(クロアチア)、
D・ナルバンディアン(アルゼンチン)らを次々を下し、グランドスラム初の決勝進出を果たした。決勝では
R・フェデラー(スイス)から第1セットを先取するも、逆転で敗れ準優勝に終わった。
その後、同年の8月に発表された世界ランキングでは、自己最高となる8位までのぼりつめた。また、昨年の楽天ジャパン・オープンでは、準決勝で
錦織圭(日本)にストレートで敗れた。
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