テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は31日、男子シングル3回戦が行われ、第2シードの
R・ナダル(スペイン)が
I・ドディグ(クロアチア)を6-4, 6-3, 6-3のストレートで下し、ベスト16進出を決めると同時に、第7シードの
R・フェデラー(スイス)との準々決勝へ前進した。
この試合、ナダルはファーストサーブが入った時に80パーセントの確率でポイントを獲得、さらに37本のウィナーを決めた。また、ドディグのサービスゲームでは7度のブレークチャンスから4度のブレークに成功し、2時間8分で4回戦進出を決めた。
4回戦でナダルは、第22シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。
コールシュライバーは、3回戦で第13シードのJ・アイズナーを下しての勝ち上がり。アイズナーは、全米オープンの前哨戦であるW&Sマスターズで
R・ガスケ(フランス)、
M・ラオニチ(カナダ)、
N・ジョコビッチ(セルビア)、
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)ら強豪を次々と破る快進撃で決勝進出。決勝ではナダルに敗れるも準優勝を飾る好調さをみせていた。
また、ナダルがコールシュライバーを下しベスト8進出を決めた場合、準々決勝でフェデラーと対戦する可能性がある。ナダルとフェデラーは、今年だけでも3度対戦しており、ナダルが3勝している。
2010年の全米オープンでタイトルを獲得しているナダルは、3年ぶり2度目の優勝を目指す。
今年2月に膝の怪我から復帰したナダルは、今季出場した12大会のうち9大会で優勝を飾っている。そのうち全仏オープンでは前人未到8度目の優勝と同時に2度目の4連覇を達成した。しかし、その後のウィンブルドンではキャリア初となるグランドスラム初戦敗退と喫した。
一方、ナダルに敗れたドディグは、今大会で第27シードの
F・ベルダスコ(スペイン)、元世界ランク3位の
N・ダビデンコ(ロシア)を破り、ナダルとの3回戦へ進出していた。28歳のドディグは、世界ランキングで2011年11月に自己最高ランクとなる32位を記録しており、同年のロジャーズ・カップ男子2回戦ではナダルを1-6, 7-6 (7-5), 7-6 (7-5)の逆転で下していた。
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