男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・カップ男子(カナダ/モントリオール、ハード)は11日、シングルス決勝が行われ、第4シードの
R・ナダル(スペイン)が第11シードで地元期待の
M・ラオニチ(カナダ)を6-2, 6-2のストレートで下し、今季8度目のタイトルを獲得すると同時に、キャリア通算58度目の優勝を飾った。
またナダルは今回の優勝により、今年出場した11大会のうち8大会で優勝を飾った事となった。
この試合、ナダルはファーストサーブが入った時に78パーセントの確率でポイントを獲得して、ラオニチに1度もブレークを許さないサービスゲームを展開。さらに、4度のブレークチャンスを活かしたナダルは、1時間8分で優勝を決めた。
ロジャーズ・カップ男子で2005・2008年に続き3度目の優勝を飾ったナダルは、準決勝では第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)との36度目となる対戦を2時間28分の激闘の末に下し、ラオニチとの決勝戦へ駒を進めていた。
ジョコビッチはナダルに敗れた事により、大会4度目の優勝と、史上2人目となる3連覇夢を絶たれる結果となった。唯一3連覇を達成しているのは、1987年から1989年までの
I・レンドル(アメリカ)である。レンドルは、現在
A・マレー(英国)のコーチを務めている。
今年ナダルは全仏オープンで前人未到8度目の優勝と2度目の大会4連覇を達成するも、その後のウィンブルドン1回戦では
S・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れる大波乱に見舞われていた。
一方、敗れたラオニチは55年ぶりとなる地元勢の優勝とはならなかった。22歳のラオニチは、今大会でマスターズ1000大会において初の決勝進出を決めていた。
また、大会後に発表される世界ランキングでは、初のトップ10入りが確定している。
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