テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は1日、女子シングルス4回戦が行われ、第1シードで前年度覇者の
S・ウィリアムズ(アメリカ)は第23シードの
S・リシキ(ドイツ)に2-6, 6-1, 4-6で敗れる波乱に見舞われた。今回の敗戦で連勝記録が34でストップした世界ランク1位のセリーナは、これまでのグランドスラムで通算16度の優勝を飾っており、今年のウィンブルドンでは大会6度目の優勝と2連覇を狙っていた。
この試合、セリーナはリシキに10本のサービスエースと35本のウィナーを決められた。さらに、自身のサービスゲームでは5度のブレークをリシキに許し、2時間4分でセリーナは敗れた。
キャリア通算52のタイトルを獲得している31歳のセリーナは、ウィンブルドンで2002・2003・2009・2010・2012に優勝を飾っていたが、大会連覇の夢は途絶えた。
34連勝していたセリーナが最後に敗れたのは、今年2月のカタール・オープン決勝で、その時は
V・アザレンカ(ベラルーシ)に敗れた。また、その後のドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権では
M・バルトリ(フランス)戦を前に棄権していた。
今年のウィンブルドンでセリーナは、1回戦で
M・ミネッラ(ルクセンブルグ)、2回戦で
C・ガルシア(フランス)、3回戦では42歳の
クルム伊達公子(日本)にそれぞれストレートで下し、リシキとの4回戦へ駒を進めた。
昨年の全仏オープンでセリーナは、グランドスラムを通してキャリア初の初戦敗退を喫した。その後、ウィンブルドンでは決勝で
A・ラドワンスカ(ポーランド)を破り、大会5度目の優勝を飾って勢いに乗ると、ロンドンオリンピックで単複金メダル獲得、さらに全米オープンでも優勝するなど数々のビッグトーナメントでタイトルを獲得。
そして、今年は全豪オープンで準々決勝敗退に終わるも、全仏オープンで2002年以来11年ぶり2度目の優勝を飾ると同時にグランドスラムでは通算16度目のタイトルを獲得した。
一方、大金星をあげた世界ランク24位のリシキは準々決勝で、地元期待の19歳
L・ロブソン(英国)に勝利した
K・カネピ(エストニア)と対戦する。
リシキはウィンブルドンで好成績を収めており、2009・2012年にベスト8進出、さらに2011年にはベスト4へ駒を進めている。
また、今年のウィンブルドンは上位シード勢が早期敗退する波乱が続出しており、第2シードのアザレンカは右膝の怪我により2回戦を前に棄権、第3シードの
M・シャラポワ(ロシア)は2回戦でストレートで敗れた。また、第5シードの
S・エラーニ(イタリア)と第10シードの
M・キリレンコ(ロシア)は初戦敗退、第7シードの
A・ケルバー(ドイツ)と第9シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)は2回戦で姿を消している。
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