テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は26日、女子シングルス2回戦が行われ、第3シードの
M・シャラポワ(ロシア)は予選から勝ち上がった世界ランク131位の
M・ラルシェル・デ・ブリート(ポルトガル)に3-6, 4-6のストレートで敗れる波乱に見舞われた。シャラポワがウィンブルドンで2回戦敗退するのは、4年ぶり3度目の事となった。
この試合、シャラポワは5本のダブルフォルトと21本の凡ミスを犯してしまい、ラルシェル・デ・ブリートに3度のブレークを許し、1時間34分で2回戦敗退となった。
これまでシャラポワは、グランドスラムで2004年のウィンブルドン、2006年の全米オープン、2008年の全豪オープン、2012年の全仏オープンの4大会で優勝し、キャリア・グランドスラムを達成している。さらに、2012年のロンドンオリンピックでは、決勝で
S・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れるも銀メダルを獲得した。
今年のウィンブルドンでシャラポワは、17歳で優勝した2004年以来となる9年ぶりの優勝を狙っていた。
今年に入りシャラポワは、BNPパリバ・オープン女子とポルシェ・テニス・グランプリの2大会で優勝を飾っている。また、全豪オープンでは準決勝で
N・リー(中国)に完敗を喫し、全仏オープンでは決勝でセリーナに敗れ2連覇を逃した。
金星をあげたラルシェル・デ・ブリートは2007年にプロへ転向し、これまでツアー大会で優勝を飾った事はない。ラルシェル・デ・ブリートは3回戦で、第27シードの
L・サファロバ(チェコ共和国)を破った
K・ナップ(イタリア)と対戦する。
また、今年のウィンブルドンはシード勢が早期敗退する波乱が続出しており、第5シードの
S・エラーニ(イタリア)、第10シードの
M・キリレンコ(ロシア)は初戦敗退、第9シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)と第12シードの
A・イバノビッチ(セルビア)は2回戦で姿を消している。第2シードの
V・アザレンカ(ベラルーシ)は右膝の負傷により、2回戦を前に棄権を申し入れている。
さらに、男子では第5シードの
R・ナダル(スペイン)が初戦で世界ランク135位の
S・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れる大波乱に見舞われた。ナダルのグランドスラム初戦敗退は、2001年にプロ転向して以来キャリア初の事だった。
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