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女子テニスで元世界ランク1位のV・ウィリアムズ(アメリカ)が、6月24日から開幕するテニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)を腰の怪我を理由に欠場すると表明した。ヴィーナスに続いて、過去2度のグランドスラム優勝を飾り、元世界ランク2位のS・クズネツォワ(ロシア)も腹筋の負傷で欠場する事を公にした。
185cmの長身から繰り出すサービスを武器とするヴィーナスは、ウィンブルドンで5度の優勝と3度の準優勝を飾るなど、71勝11敗の好成績を残している。最後に決勝の舞台に立ったのは2009年で、この時は妹のS・ウィリアムズ(アメリカ)と2年連続準優勝に終わった。
2011年の全米オープン2回戦を棄権したヴィーナスは、直後にシェーングレン症候群という自己免疫疾患の一種であると診断を下され、その後2012年3月まで治療によりツアーを離れる結果となっていた。その後、全米オープン前哨戦のシンシナティ大会では、準決勝のN・リー(中国)戦で腰を痛め、以降は腰の痛みに苦しめられていた。
今年に入ってからは4月初旬に腰の痛みを訴えマドリッド大会を欠場。その後に出場したローマ大会、全仏オープンといずれも初戦敗退を喫していた。
ヴィーナスは自身のフェスブックで「残念ながら、今年のウィンブルドンに出場する事が出来なくなった。大好きな大会だったから、本当に残念。でも、今は腰を治療するのに十分な時間が必要。出来るだけ早くコートに戻れるようにしたい。」と、コメント。
そして「多くのファンからの応援と愛情をいただき、ありがとうございます。またすぐにコートでお会い出来る事を楽しみにしている。」と、ファンへの感謝の気持ちを添えて欠場する事を伝えていた。
また、現地水曜日に発表された今年のシード順で第26シード入りしていたクズネツォワも、ヴィーナスの欠場表明の翌日となる現地19日に大会への出場を断念する事を公にした。
2004年の全米オープンで自身初となるグランドスラム優勝を飾り、2009年には全仏オープンでも優勝を果たしたクズネツォワだったが、芝で行われるウィンブルドンでは3度の準々決勝進出が最高成績で、昨年は初戦敗退を喫していた。
昨年は、ウィンブルドンでの初戦敗退後は右膝の怪我でツアー離脱。そのため、昨シーズンは世界ランク72位と11年ぶりとなるトップ50落ちでシーズンを終える結果となってしまった。
今季は開幕戦から出場し、先に行われた全仏オープンでは優勝したセリーナから唯一セットを取る接戦を披露するなどノーシードからベスト8入りを果たし復活をアピールした。世界ランクも今年1月の85位から26位まで上昇させている。
クズネツォワの欠場により、世界ランク33位のK・ザコパロバ(チェコ共和国)が繰り上がって第32シードとシード入りを決めた。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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