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今年、日本男子テニス界は錦織圭(日本)を柱に添田豪(日本)、伊藤竜馬(日本)、守屋宏紀(日本)などが活躍しました。その中でも、今回は伊藤竜馬にスポットを当ててご紹介させていただきます。
今シーズン伊藤竜馬は、主催者推薦で出場の全豪オープンで大きな1勝を得る。それは全豪オープン1回戦で2007年に世界ランキング30位以内に位置していたP・スタラーチェ(イタリア)に勝利し、グランドスラム初勝利をあげた。当時、世界ランク117位だったが、スタラーチェに試合の主導権を握らせず、2時間24分で試合に終止符を打った。
《「伊藤がグランドスラム初勝利◇全豪オープン」過去記事はこちら》
2回戦は、左のももに故障を抱えたまま試合に臨んでいたN・マウー(フランス)。伊藤竜馬は、第1セットでマウーにわずか1ゲームしか与えず、このセットを先取。そして、第2セットもゲームカウント4-1とリードする。しかし、サーブ&ボレーやバックハンドのスライスを織り交ぜたプレーに翻弄され、以降は試合の流れを引き戻せずに逆転で敗退した。
2月に行われた国別対抗戦であるデビスカップのワールドグループ1回戦では杉田祐一(日本)とのダブルスに出場するも、I・カルロビッチ(クロアチア)/I・ドディグ(クロアチア)に1セットしか奪うことができずに敗れた。
《「日本、ダブルスを落とし1勝2敗に◇デビスカップ」過去記事はこちら》
その後は、ロンドンオリンピック出場を目指しランキングを上げるため、ツアー大会や下部大会であるチャンレンジャー大会に出場し続ける。
5月に行われた国別対抗戦であるパワー・ホース世界チーム・カップで、当時世界ランク26位だったR・シュティエパネック(チェコ共和国)に逆転で勝利し、世界のトップ選手対し伊藤竜馬の力が通用することを証明した。その大会ではチームメイトの添田豪も元世界王者のA・ロディック(アメリカ)に勝利するなどで話題となった。
《「伊藤竜馬が世界25位を撃破◇パワー・ホース世界チーム・カップ」過去記事はこちら》
パワー・ホース世界チーム・カップで自信を得た伊藤竜馬は、全仏オープン1回戦で男子テニス界トップ4の一角にいるA・マレー(英国)と対戦することになる。
全仏オープン初出場の伊藤竜馬は、試合の流れを引き寄せることができず、わずか1ゲームしか奪えずに第1セットを終えてしまう。
第2セットに入っても第1ゲームでマレーにいきなりブレークされてしまい、嫌な雰囲気となる。しかしこれで吹っ切れたのか、ここから伊藤竜馬はマレーの動きを止めるスーパーショットを何本も放ち、フランスの観客からは「ITO!ITO!」のコールが鳴り止まなかった。その後はトップ4の力を発揮され、2時間8分で敗退となった。
全仏オープン後は、ウィンブルドンへ向けた芝コートシーズンが始まり、6月のユニセフ・オープン男子では元世界ランク8位のJ・メルツァー(オーストリア)に快勝、自身初となるATPツアーでのベスト8進出を決めた。
《「世界70位の伊藤竜馬が初のツアー8強入り◇ユニセフ・オープン男子」過去記事はこちら》
そして、ウィンブルドンでは初戦敗退したものの、ロンドンオリンピック出場に向けてチャレンジャー大会を中心に戦い、世界ランクを60位台につけた。一部の新聞や通信社は、出場確実と報じた。だが、6月15日にITF(国際テニス連盟)から届いたオリンピック出場通知には、錦織圭・添田豪の名前はあったが、伊藤竜馬の名前はなかった。
その後、ワイルドカードを含めた最終発表まで待ち、ついにオリンピック初出場を決めたのだった。
その時のことについて「本当にラッキー。出れることが驚きですし、1月の時点では無理だと思っていたことが、出場できることになった。目標が叶ったが、出るからにはメダルを取る目標を持って、一つでも多く勝てるよう頑張っていきたい。」と、語った。
《「伊藤竜馬、オリンピック初出場決める」過去記事はこちら》
念願のロンドンオリンピックは1回戦でビッグサーバーのM・ラオニチ(カナダ)と対戦し、23本のウィナーを決められるなどで敗れた。試合後「相手(ラオニチ)のスピードと伸びのあるサーブが凄かった。ラリー戦に持ち込みたかったが、それができなかった。」と、コメントした。
以降、伊藤竜馬は全米オープン、日本で開催したデビスカップ、さらに楽天ジャパン・オープンに出場することになる。
【続きは明日12月20日(木)】
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