- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】フェデラー最大の被害者となったロディック「自分がどう感じるかが重要」◇第1弾 2012引退シリーズ その3

今年、男子テニスで現役引退したA・ロディック(アメリカ)。本日はコラム第1弾その3をお届けします。

新たにラリー・ステファンキをコーチに迎えたロディックは、2009年の全豪オープンで結果を残すこととなる。

ステファンキはロディックに体重を落とすことから始めさせ、テニスの戦術としては長いラリー戦からチャンスがあればネットに出る戦略を指導。これが型にはまり、久々にグランドスラムベスト4へ進出する。しかし、準決勝で待っていたのは、グランドスラム優勝を3回阻まれたR・フェデラー(スイス)だった。この対決でロディックはストレートで敗れてしまうも、ステファンキとのテニスに手応えを掴むことになる。

ステファンキと手を組んだことによりロディックのテニスに安定感が増し、同年の全仏オープンで苦手とするクレーのサーフェスながらも自己最高成績となる4回戦進出を果たす。

迎えたウィンブルドン、得意とする芝コートでロディックは準決勝でA・マレー(英国)に勝利し、3度目となる決勝へ進出する。だが、そこで待っていたのはやはりフェデラーだった。

この決勝でロディックは果敢に攻め続け、第1セットを先取する。そして、第2セットはタイブレークへ突入し、セットポイントを握る。しかし、この場面でバックハンドボレーをミスしてしまい、結局第2セットはフェデラーに奪われてしまう。

その後は互いに1セットずつ奪い合い、勝負の行方はファイナルセットへ突入。ファイナルセットは両者一歩も譲らずサービスキープを続け、緊迫した状態が続く。だが、第30ゲーム、ロディックはミスを重ねてしまい、フェデラーにマッチポイントを握られてしまう。そのポイントでロディックのフォアハンドがフレームショット、最後そのショットがアウトとなり、4時間16分の大激闘に幕が降りた。

ロディックはウィンブルドンで3度目の決勝進出を果たすも、3度目の準優勝となった。優勝カップを手にすることはできなかった悔しさをこらえきれず、涙を流してしまうほどだった。

その後は世界ランキング15位以内を保つも、2012年1月からランキングを落とし始めてしまう。

2012年のロディックは勝てない時期が続き、世界ランクは30位台まで落ち込んでいた。しかし、6月にキャリア通算600勝利を達成、さらにウィンブルドンの前哨戦であるAEGON国際男子でキャリア通算31勝目となる優勝を果たした。

その後、ロディックは全米オープンに出場し、1回戦を突破した時点で記者会見を開いた。その内容は「ロディック引退表明」だった。グランドスラム初優勝の地である全米オープンを最後に引退することとなったロディックに対し、関係者や世界のテニスファンも驚きを隠せなかった。

以降ロディックは2回戦でB・トミック(オーストラリア)、3回戦では友人でもあるF・フォニュイーニ(イタリア)を下し、ベスト16へ進出する。4回戦は強力なショットが持ち味のJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦。この試合、ロディックは第1セットを先取し、地元アメリカのテニスファンを盛り上げる。だが、デル=ポトロも一歩も譲らない戦いを展開し、最後ロディックのフォアハンドがアウトし、現役生活に幕を閉じることとなる。

最後の試合を終えたロディックはコート上でコメントを求められ、「何と言っていいのか分からないなんて、テニス人生で初めてさ。何から言おう。子供の頃からこの大会には来ていた。今日の皆がいるように、自分も観客席に座って、多くのチャンピオンが去って行くのを見る事が出来た事を幸運に感じていた。どの瞬間も最高だった。」

さらに「長い長い道のりだった。良い時もあればもちろん悪い時だってあった。同時に最高の瞬間もね。そんな中でも、ずっと支えてくれたファンからの応援にはいくら感謝しても足りない。時にはそれが簡単じゃない時だってあったはずだけど、本当に感謝しているし、そんなファンを心から愛している。またいつかこの場所に戻って来て、皆さんと再会したい。」

フェデラー全盛期の最大の被害者と言われたロディック。対戦成績は3勝21敗と負け越した結果となった。これに対しロディックは「(フェデラーと)比較してくれて嬉しいけど、自分がどう感じるかが重要。」と、コメントしている。

やんちゃなイメージが強かったロディック。最後、引退時は「大人のロディック」に見えた方も多いのではないだろうか。

【アンディ・ロディック】
プロ転向:2000年
キャリア通算成績:612勝213敗
グランドスラムタイトル:2003年 全米オープン
自己最高ランク:1位(2003年)

《「ロディック、ギルバートと手を組み栄冠◇第1弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「ロディックに「フェデラー」という壁が立ちはだかる◇第1弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

【明日12月1日(土)はJ・C・フェレーロ(スペイン)引退について】

(2012年11月30日23時58分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

11月22日

坂本怜 10代対決制し初の8強入り (14時12分)

【速報中】清水悠太vs今村昌倫、慶應チャレンジャー2回戦 (13時57分)

望月慎太郎 ストレート負けで8強ならず (12時11分)

45歳以上国別対抗戦 日本男子がV王手 (9時52分)

“鉄板”シナーで2連勝 連覇狙う伊4強 (8時21分)

米を下した豪 3年連続デ杯4強へ (7時31分)

11月21日

伊藤あおい/齋藤咲良ペア 初戦突破 (19時58分)

ラファエル・ナダル 記録一覧 (18時41分)

あなたも日本テニス界を盛り上げる一員に! (17時02分)

残り3日でまだ1回戦 (15時41分)

クリロナら ナダル引退惜しむ (14時19分)

大坂なおみ カムバック賞の候補に (12時10分)

ドイツ快勝、カナダ下し4強入り (9時57分)

イタリア 11年ぶり5度目のV (8時34分)

11月20日

【20周年特別企画】総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合 (17時44分)

アルカラス「ラファは一人しかない」 (13時16分)

躍進スロバキア 米・豪・英下し決勝へ (12時21分)

ナダル引退「本当にありがとう」 (10時38分)

ナダル「一生懸命夢に向かえばそれが叶う」 (8時48分)

スペイン敗北 ナダルは引退へ (8時05分)

アルカラス 意地のストレート勝利 (5時12分)

ナダル撃破「本当に特別な試合」 (4時17分)

ナダル 引退大会で黒星も闘志 (3時15分)

【1ポイント速報】ナダル 引退大会でシングルス出場 (0時29分)

11月19日

伊藤あおい 快勝で初戦突破 (22時01分)

島袋将 ストレート負けで初戦敗退 (20時26分)

坂本怜 シード撃破「優勝が目標」 (19時14分)

フェデラー 引退ナダルに長文メッセージ (17時45分)

18歳の坂本怜 慶應チャレンジャー初戦突破 (15時15分)

【1ポイント速報】慶應チャレンジャー1回戦 (15時12分)

デ杯で引退も「他選手と同じように…」 (14時46分)

内山靖崇 2時間半超え熱戦の末初戦敗退 (13時52分)

TOPプロの熱戦を目の前で BLUE SIX HEAT JAPAN 2024 (11時54分)

望月慎太郎 快勝で初戦突破 (11時19分)

熱戦制した伊 2年連続決勝へ (9時48分)

ナダル「理想的な別れというものはない」 (8時32分)

【動画】ナダル 生涯のハイライト全て振り返る (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!