HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
女子テニスツアーのチャイナ・オープン女子(中国/北京、賞金総額450万ドル、ハード)は4日、シングルス2回戦8試合が行われ、第6シードでUSオープン覇者のS・ストザー(オーストラリア)がM・キリレンコ(ロシア)に5-7, 6-1, 5-7のフルセットで敗れ、前日のウィンブルドン覇者のP・クヴィトバ(チェコ共和国)に続いて大会を去る番狂わせに見舞われた。
USオープンの4回戦で対戦した両者は、先週の東レPPOでも対戦しており、その時もキリレンコがストザーを倒しUSオープンのリベンジを果たした。この日は出だしからストザーがブレークを奪い4-1とリードしたが、そこからキリレンコがブレークバックに成功し終盤で2度目のブレークを奪いそのセットを先取。
しかし第2セットはキリレンコを圧倒して奪い返したストザーがフルセットへ持ち込んだ。第3セットは先にブレークに成功したキリレンコが5-2とリードするも、ストザーがブレークバックし5-5に戻したが反撃もそこまで。そこから再びブレークをストザーから奪ったキリレンコが、2時間9分で2週連続でストザーを下した。
ストザーは「第3セットは間違いなく思うようなスタートが切れませんでしたが、再び良いプレーができて5-5に並ぶ事が出来ました。しかしその直後に悪いプレーをしてしまいました。もっと攻めなければいけないポイントが何度かありましたが、それを逃してしまったのです。そこを攻め返されてマッチポイントでもウィナーを決められてしまいました。」と後悔の念を語っていた。
「今週のドローを見た時、また彼女(ストザー)と対戦する可能性があるのを見つけると“あり得ない”と言ってしまいました。恐らく彼女も同じ気持ちだったのではないでしょうか。それでもこうして再び勝利を飾る事ができてとてもハッピーです。」とキリレンコは、大会開始からこの試合を意識していた。
24歳のキリレンコは2005年に18歳で今大会を制して初優勝を飾っていた。「何年前かにここで優勝したことを思い返します。ここへ来る度に良い思い出があります。多くのファンが中国にはいますし、試合や練習にも大勢訪れてくれるのです。昨日のダブルスの試合後には観客が押し寄せてフェンスが壊れてしまいました。そんな経験は人生で初めてでした。またここで優勝を飾りたいです。」と、この大会への熱い思いを付け加えた。
キリレンコはT・パスゼック(オーストリア)とベスト8進出を懸けて3回戦で対戦する。
その他の試合では世界ランク1位で第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)がJ・ガイドソバ(オーストラリア)を6-2, 6-3と危なげなく下し、第3シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)はK・ザコパロバ(チェコ共和国)を6-3, 4-6, 6-2のフルセットで退け3回戦進出を果たした。
1時間20分のストレートでガイドソバを一蹴したウォズニアキは「彼女とは先週も対戦してフルセットになっていました。正直、今日は自分自身のことだけを考えるようにしていたのです。例え対戦相手が100本のウィナーを決めて一本もミスをしなくても、勝利を手にすれば良い訳ですから。相手がどんなプレーをするかは関係ないのです。」と試合に臨んだ気持ちを語っていた。
27歳のズヴォナレーワは29歳のザコパロバに対し、順当に第1セットを奪いながら、第2セットでは6本のダブルフォルトを犯すなどそのセットを奪われ勝敗の行方は第3セットへともつれた。その第3セットではサーブを立て直したズヴォナレーワが1度もブレークポイントをザコパロバに与えず、逆に4本のダブルフォルトを記録したザコパロバから2度のブレークに成功し2時間12分で勝利を奪った。
「クララ(ザコパロバ)はとても危険な選手です。自分もそれほどミスをしませんでしたが、彼女はとても攻撃的なプレーをしてウィナーを奪っていました。第3セットではより攻撃的にプレーすることが出来ました。彼女のミスを待つことはしませんでした。それが勝利に繋がったのでしょう。」とズヴォナレーワは勝因を分析していた。
ウォズニアキはK・カネピ(エストニア)と、ズヴォナレーワはA・イバノビッチ(セルビア)とそれぞれ3回戦で顔を合わせる。カネピは2回戦でS・リシキ(ドイツ)と対戦予定だったが、試合前にリシキが胃腸疾患を訴え棄権を申し入れたため、カネピが労せず3回戦進出を決めていた。
その他の試合結果は以下の通り。
M・バルトリ(フランス) (8) ○-× C・マーケイル(アメリカ), 6-2, 6-1
A・ペトコビッチ(ドイツ) (9) ○-× C・スアレス・ナバロ(スペイン), 6-4, 6-4
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (13) ○-× MJ・マルチネス=サンチェス(スペイン), 6-2, 6-3
V・ラッツァーノ(フランス) ○-× R・ビンチ(イタリア) (15), 7-6 (9-7), 6-0
F・ペネッタ(イタリア) ○-× D・ハンチュコバ(スロバキア), 6-2, 6-1
今大会の優勝賞金は77万5500ドル。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.