HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
中村は「いやらしい相手だと思っていた」と接戦を覚悟していた。ツィンクは世界ランキングも6つしか違わず、4年前に1度負けている。しかし、6-1、6-2で快勝。日本期待の22歳は実力を増している。
左利きの相手はパワフルで、最初の中村のサービスゲームはブレークされた。だが、「逃げずに我慢して対応したら、1セット目の途中で少し相手が雑になった」。フォア、バックとも両手打ちの中村はストローク戦で押し込まれても、球際で踏ん張り、粘り強く返した。攻めに焦った相手はミスを連発した。
中村は7月の国別対抗戦、フェド杯で日本の1部復帰に貢献した後、約1カ月半ぶりの試合だった。その間、母親が病気で入院、8月上旬に亡くなった。ショックもある中、ほどなくいつも通りの厳しい体力トレーニングと練習を再開。この試合では「出せるものを全部出そう」と心に決めていた。
影響を感じさせない堂々のプレーだった。試合後もいつもの笑顔で歓声にこたえていた。(共同)(了)
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.