テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、男子シングルス決勝が行われ、第2シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が第10シードの
F・コボッリ(イタリア)を6-1, 4-6, 6-4, 6-7 (5-7), 6-1のフルセットの死闘の末に下し、四大大会で悲願の初優勝を成し遂げた。表彰式でズベレフは「ついに僕たちはグランドスラムチャンピオンになった」と語った。
>>【動画】ズベレフ 死闘制し涙の四大大会初V!優勝を決めた瞬間!<<>>【賞金】ズベレフ 全仏OP優勝でいくら獲得?ドローも公開中!<<29歳で世界ランク3位のズべレフが同大会に出場するのは11年連続11度目。最高成績は2024年の準優勝となっていた。
今大会は1回戦で世界ランク95位の
B・ボンズィ(フランス)、2回戦で同43位の
T・マハツ(チェコ)、3回戦で同90位の
Q・アリス(フランス)、4回戦でラッキールーザーで本戦入りした同106位の
J・デ・ヨング(オランダ)、準々決勝で第27シードの
R・ホダル(スペイン)、準決勝で第26シードの
J・メンシク(チェコ)を下し2年ぶり2度目の決勝進出を果たすとともに、四大大会初制覇に王手をかけた。
24歳で世界ランク14位のコボッリとの顔合わせとなった決勝戦、ズベレフは硬さがみえたコボッリから第1セットを獲得するも、決勝の舞台に順応してきたコボッリに第2セットを奪われ1セットオールに追いつかれる。
第3セットは終盤でブレークに成功したズベレフが獲得し、勝利まであと1セットに迫ったが、続く第4セットではズベレフがタイブレークを落として2セットオールとされる。
迎えた運命のファイナルセット、ズベレフは第1ゲームで先にブレークに成功する。第3ゲームではパッシングショットを決め2度目のブレークを奪うと、最後は第7ゲームでもブレークを果たし、4時間を超える死闘を制して悲願の四大大会初制覇を成し遂げた。
ズベレフは四大大会で過去3度決勝に進出していたが、いずれも準優勝となっており、4度目の決勝となった今大会でついに四大大会初のタイトルを獲得。優勝を決めたズベレフは涙を流した。
なお、ドイツ人選手が全仏オープンで優勝するのは、オープン化以降では史上初の快挙となった。
表彰式でズベレフは「僕たちは怪我も経験した。辛い経験もした。敗北も経験した。重要な瞬間に負けたこともあった。でもついに僕たちはグランドスラムチャンピオンになった」と感慨深げに語った。
また、ズベレフは幼少期に1型糖尿病と診断されており、試合中にインスリン注射を打つことも多々ある。そのズベレフは2022年に糖尿病の子どもたちを支援することを目的とした「アレクサンダー・ズべレフ財団」を設立。設立時には「僕自身が1型糖尿病患者であることから、糖尿病の子どもたちが他人から何を言われようと夢をあきらめないことを応援したい」「限界は自分で決めることだ」とメッセージを発信している。
今季1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では「もし糖尿病の四大大会王者が誕生すれば、たとえそれが僕でなくても、僕は世界で一番幸せな人間になれるだろう。もし僕が親たちや子どもたちのために何か変化をもたらすことができたら、僕は世界で一番幸せな人間になれる。これがこの活動を始めた理由だ。順調だよ」とも話しており、今回の優勝は世界中の糖尿病患者にも勇気を与える勝利となった。
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