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Vol.10 最新型サーブ・テイクバック大研究 上巻

「自分のテイクバックは、これでいいのかな?」、「なんかギクシャクしてるんだよね」。こんなふうに感じている人は多いのではないだろうか。プロでも個性的なテイクバックの選手が数多くいるが、誰を真似するのが自分に合っているのか?本特集では、そうした疑問に答えながら、サーブのテイクバックについて深く考えていきます。

大前提 「テイクバック の大きさ」と「引きの大きさ」は別のもの

テイクバックを大きくしても、スピードには関係ない

昔から、「テイクバックでラケットを大きく回したほうが速いサーブが打てる」と、よく言われてきた。「助走が長いほうがスウィング・スピードを高めやすい」というのがその根拠だが、はたしてそれは本当だろうか。たとえば走り幅跳びで、通常の助走が30~40mだとして、それを100mに伸ばしたからといって記録が伸びるだろうか。

少なくとも、60mジョギングしてから40mダッシュして跳んでも意味はないだろう。それと同じことが、サーブでも言える。つまり、いくらテイクバックでラケットを大きく回しても、それがジョギングであれば、加速には結びつかないのだ(ヒンギスの連続写真参照)。

下の比較でわかるように、「テイクバックの大きさ」と「引きの大きさ」は別のものだ。一般的には、それが混同されているので、誤解を生みやすいのだ。まず、そのことをきちんと理解しなければ、以降の内容もわかりにくくなってしまうので注意してほしい。

また、その「引き」という意味では、サンプラスの例のように「肘」がポイントになる。そうした理想的な形に持っていく過程(そのためのテイクバックの方法)について、次ページから考えていく。

右のサンプラスと左のヒンギスを比べて「テイクバックが大きいのはどっち?」と聞けば、ほとんどの人は、ヒンギスと答えるだろう。だが、そのテイクバックの大きさ(助走の長さ)が、はたしてサーブのスピードに結びついているのだろうか? 下の「引き」の比較と比べながら、よく考えてみてほしい。

こちらは、上と同じサンプラスとヒンギスで、テイクバックが完了して、これからスウィングを始めようとしている時点で比較した写真。両者の筋力差は別にして、どちらのほうが速いサーブを打てそうに見えるだろうか?少なくとも、肘の「引き」に注目すれば、明らかにサンプラスのほうが大きいと言えるだろう。

P.サンプラスの後ろから見たテイクバック
サンプラスの場合、テイクバックはけっして大きくはないが、身体のひねりや肘の引きという意味では十分に大きい。とくにサーブのスピードアップを図るためには「肘の引き方」がポイントとなり、8~9のように肩関節を背中側に曲げて肘の引きを大きくすることで、9~12で大きく肘が動いてスウィングの加速に結びついている。こうした理想的な肘の引き方をするためにはどうすれば良いのか考えることも、今回の特集の大きな目的となる。
M.ヒンギスの後ろから見たテイクバック
ヒンギスの場合、テイクバックでラケットを大きく回すという意味では、上のサンプラスよりもかなり大きく、助走距離は長い。しかし、④~⑪のラケットの動きは、サンプラスの⑦~⑩(上)に比べてかなりゆっくりで(この間はコマ落としはない/秒間15コマ)、走り幅跳びでジョギングで助走しているのと同じ理屈で、スピードアップには結びつかない。これはヒンギスだけに限らず、一般的にも、ラケットを大きく回しても効果はあがらないことのほうが多い。

「タイプ① 右手(ラケットヘッド)を下げない引き方 もっともシンプルなテイクバック」 >>

(テニスジャーナル 2004年2月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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