Vol. 15 流れや展開を読む 下巻
レイトン・ヒューイットはカウンターアタックやリアクション・テニスを得意としている選手。リアクション・テニスとは、相手のアクションに対して、すかさずベストの選択肢を選んで反応するプレイのこと。つまり、相手が攻撃を仕掛けてきたとき、一瞬のスキをついて逆襲するのが得意なのだ。また少々追い込まれてても、涼しい顔で返り討ちにする。もちろんそれだけでナンバー1に上りつめたわけではないが、その展開にかけては、いまだ彼の右に出る者がいないこともたしかだ。 彼のカウンターアタックの核となるショットは、意外にシンプルなもの。「バックハンドで真ん中に返す」というのがそれだ。これを彼が使うのは次のような展開のとき。 (相手が)フォアでクロスに強打→(ヒューイットが)フォアでクロスに平凡なボールを返す→(相手は)再度フォアでダウン・ザ・ラインにアプローチ→(ヒューイットは)バックで真ん中、相手の足元に無理せず返す→(相手が)ボレーする→(ヒューイットは)パスかトップスピンロブを打つ 文字にすると、拍子抜けしそうなほど、シンプル。誰にでもできそうに思える。しかし彼の場合、このパターンを貫いているところがすごい。まず1本目は相手にボレーさせる。「わかっていても、それが実践できない」ものだが、彼は徹底してそれを行なう。ボレーを怖がっていないのである。
パッシングでは、1本目は相手にボレーさせる。「わかっていても、それが実践できない」ものだが、ヒューイットは徹底してそれを行なう。ボレーを怖がっていないのである
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(テニスジャーナル 2004年4月号) |
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