日本テニスの頂点を争う大会、三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権 99th(東京/有明、ハード)は13日に大会最終日を迎え、同大会で現役引退となった
伊藤竜馬の引退セレモニーが行われた。セレモニーには
錦織圭や
添田豪、
杉田祐一らともにテニス界を盛り上げた戦友たちが駆け付けた。
>>伊藤竜馬プロの引退イベント開催<<36歳の伊藤は2006年にプロに転向。日本男子テニスの第一線で活躍し、ツアー大会や国別対抗戦のデビスカップで日本代表として活躍した。世界ランキングでは2012年10月に自己最高位となる60位を記録。これはオープン化以降、日本男子歴代7位の記録となる。
四大大会では全大会で本戦出場を果たし、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では2回戦に進出した。
その伊藤は今年4月に今季での現役引退を表明。その後、今大会を現役最後の大会とすることを発表した。
伊藤は4試合に勝利し準決勝に進出したものの、準決勝では第3シードの
磯村志(やすいそ庭球部)に屈し敗退した。
13日に行われた決勝戦のあとに開かれた伊藤の引退セレモニーには錦織や添田、杉田、そして
島袋将、
綿貫陽介、
望月慎太郎が登場。花束を錦織が渡し、錦織と杉田、そして添田がメッセージを送った。
(左から)島袋、錦織、杉田、伊藤、綿貫、望月、添田
錦織:「僕のなかでは伊藤くん、ここにいる杉田選手、あとは添田くん。この3人が同世代として一緒に戦ってきたなかだったので、最後の1人も辞めるかという悲しい思いはあります。でも、デビスカップやオリンピックをともに戦えたことは誇りに思います。今回の全日本でも、力のある、最後まで諦めないプレーを見せてくれてたと思います。お疲れ様でした」
杉田:「ありがとうという気持ちが強いです。12歳のジュニアのときから一緒にやってきて、同い年でプロになりました。切磋琢磨しあって、竜馬がランキングをあげたときは凄い悔しい思いもしました。それは竜馬も同じような感じになったこともあると思います。これからも一緒にテニス界を盛り上げていきましょう」
添田:「もう辞めちゃうんですか? 僕が22で竜馬が18のときにナショナルトレーニングセンターで一緒に練習して切磋琢磨しました。ライバルだったし友だちだったし、すごく色んなことがありました。選手生活で一番一緒にいたのが竜馬だったかなと。トップ100入って、オリンピックも戦って、グランドスラムも一緒に戦えたのは僕らの大きな思い出として誇れるものだと思います。僕も一緒に、竜馬らしさも出しながらテニス界を盛り上げていけたらと思います」
最後に伊藤は家族やスポンサーへの感謝を述べるとともに、以下のようにメッセージを送った。「ファンの皆さまの前でたくさんの試合ができました。日本の大会だけでなくグランドスラムの試合にも応援に来て頂き、やっぱりテニスは1人ではできず、戦うことができないと気づきました。皆さんの応援があり、この最後の大会でも良い終わり方ができました。改めて、テニスが大好きだと感じた一週間になりました。これからもそれは変わらず大好きだと思います。会場とかで僕を見かけた際はよろしくお願いします」
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