テニスの2023年シーズン開幕戦となる新しい国別対抗戦ユナイテッド・カップ(オーストラリア/ブリスベン、パース、シドニー)が29日に開始。30日にはイタリア対ブラジルのグループEの2日目が行われ、第1試合の男子シングルスでは世界ランク16位の
M・ベレッティーニ(イタリア)が同71位の
T・モンテイロ(ブラジル)を6-4, 7-6 (9-7)のストレートで破り、新シーズン初戦を白星で飾った。
2022年まで開催されていた男子国別対抗戦のATPカップに代わって新設されたユナイテッド・カップには、男女のトップ選手が集結。オーストラリアの3都市で11日間にわたって行われる18カ国のイベントとなっている。賞金総額は1,500万ドル(約22億円)で、ATP、WTAのランキングポイント(最大500ポイント)も獲得することができる。
29日から1月3日の6日間は18カ国が3チームずつ6グループに分かれてのラウンドロビン(総当たり戦)が開催。各対戦は2日に分けて行われ、1日目に男子シングルスと女子シングルスが、2日目には男子シングルスと女子シングルス、そして混合ダブルスが行われる。各グループで1位となった国が対戦し、勝利した3カ国と、敗れた3カ国のうちグループステージで最も成績の良かった1カ国が準決勝に進出する。
前日には第1戦が行われており、男子シングルスでは世界ランク23位の
L・ムセッティ(イタリア)が同166位のF・メリジェニ・アウヴェス(ブラジル)に6-3, 6-4のストレート勝ち。しかし、女子シングルスでは同27位の
M・トレヴィサン(イタリア)が同15位の
B・ハダッド=マイア(ブラジル)に2-6, 0-6のストレートで敗れ、1勝1敗で初日を終えた。
大会2日目の第1試合、ベレッティーニとモンテイロが対戦。第1セット、ベレッティーニは安定したサービスゲームを展開し、1度もブレークチャンスを与えず。リターンゲームでは第10ゲームでブレークに成功し先行する。
続く第2セットでは互いにブレークチャンスを掴むことができず、タイブレークに突入。先にミニブレークを許し、2度のセットポイントを握られるも凌ぐと、2度目のマッチポイントをものにし、1時間55分で勝利した。
試合後の会見でベレッティーニは、第2戦でノルウェー代表と対戦することに言及。世界ランク3位の
C・ルード(ノルウェー)との顔合わせについて「このようなタフな試合からシーズンをスタートすることは、僕らにとってとてもいいことだと思う。キャスパー(ルード)はツアーで最高のプレーヤーの1人。彼はATPファイナルズでも決勝に進出するなど、信じられないようなシーズンを送っていた」と語った。
「若い頃からよく知ってる。僕はこの対決が好きなんだ。いつも素晴らしいバトルを繰り広げてきた。でもイタリアのために、イタリアを代表して彼と対戦するのは初めてだ。いつもとは違う、特別なモチベーションで臨めるし、きっといい試合になると思うよ」
また同日の第2試合では、女子シングルスが行われ、世界ランク54位の
L・ブロンゼッティ(イタリア)が同118位の
L・ピゴシ(ブラジル)に6-0, 6-2のストレート勝ち。第3試合目ではベレッティーニ/ C・ロサテッロ(イタリア)組がR・マトス(ブラジル)/ L・ステファニー(ブラジル)と対戦。4-6, 7-6 (7-4), [4-10]のフルセットで敗れたものの、3勝2敗でイタリアが勝利した。
グループEの所属チームは以下の通り。
【イタリア】
ベレッティーニ、L・ムセッティ、A・ババソリ(イタリア)、M・ボルトロッティ(イタリア)、トレヴィサン、ブロンゼッティ、ロサテッロ
【ブラジル】
モンテイロ、メリジェニ・アウヴェス、M・プシネリ・デ・アウメイダ(ブラジル)、マトス、ハダッド=マイア、ピゴシ、C・アウヴェス(ブラジル)、ステファニー
【ノルウェー】
C・ルード(ノルウェー)、V・ドゥラソヴィッチ(ノルウェー)、A・ペトロヴィッチ(ノルウェー)、M・エルゴ(ノルウェー)、U・エイケリ(ノルウェー)、L・エリダ(ノルウェー)
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