男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は19日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードの
錦織圭を6-1, 6-1のストレートで下して決勝進出を決めた。試合後の会見では、第1シードの
A・マレー(英国)との決勝戦について「ここまでの良いプレーを維持し、戦えることを願う」と意気込みを語った。
>>マレーvsジョコ 1ポイント速報<<>>ファイナルズ組み合わせ表<<「大会の最初にも言ったように、ランキングの状況を踏まえても、(マレーは)自分自身に関わってくると思っていた。他の誰かの結果に委ねるものではないと思っていた」とジョコビッチ。
この日、ジョコビッチは第5シードの錦織圭を6-1, 6-1のストレートで下して決勝へ駒を進めた。
一方のマレーは、同日の準決勝で第4シードのM・ラオニチとの死闘を5-7, 7-6 (7-5), 7-6 (11-9)で制し、大会初の決勝進出を果たした。
ジョコビッチは「この4・5カ月でアンディ(マレー)がしてきたことは事実だしその価値は拭い去れない。(最近)彼との対戦はなかったが、彼のレベルはずば抜けていた。今彼がいる位置は彼に値するものだし、世界1位にふさわしい」とマレーを称賛した。
大会史上最多タイに並ぶ5連覇へ王手をかけたジョコビッチは「ここ5・6年はこのコートで多くの成功を収めてきた。それは安心感にも繋がっている。しかし、それが勝敗を決めるものではないとも言える」と決勝戦へ向けて気を引き締めた。
この決勝戦で勝利を手にした選手が、シーズン終了時の年間王者となる。
ジョコビッチとマレーは今回が35度目の対戦で、ジョコビッチから24勝10敗。直近は今年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)決勝で、その時はジョコビッチが勝利している。
試合はセンターコートの第2試合に組まれ、日本時間21日の3時(現地20日の18時)以降に開始予定。
>>マレーvsジョコ 1ポイント速報<<予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 3勝0敗
(3)
S・ワウリンカ(スイス) 1勝2敗
(5)錦織圭 1勝2敗
(7)
M・チリッチ(クロアチア) 1勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(4)M・ラオニチ 2勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝2敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー) 0勝1敗
ATPワールドツアー・ファイナルズは8選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
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