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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会4日目の26日、男子シングルス2回戦が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのR・フェデラー(スイス)が、A・ファリャ(コロンビア)を7-6 (7-4), 6-2, 6-4のストレートで下し、順当に3回戦進出を決めている。
快晴が続いたこれまでの3日間とは打って変って不安定な天候となったこの日、雨の影響で2度の中断を余儀なくされたものの、グランドスラム通算16勝を誇るフェデラーはリズムを失うことなく試合に集中していた。
「これが何十年も続くテニスのやり方なのさ。コートに入ったり出たりすることには慣れているし、こういったことに関しては柔軟に対応が出来るものなんだよ。」とフェデラーはコメント。
第1セット5-5の場面でファリャにサービスブレークを許したフェデラーは、その直後のゲームでブレークバックに成功、タイブレークの末にこのセットを先取すると、第2セット以降では一切ブレークされることはなかった。
試合後の会見でフェデラーは「第1セットは良かったと思うよ。実際に2人ともがね。彼は僕が出来なかったスペシャルなプレーで僕を追い詰めていた。第1セットを取れたのは少しラッキーだったよ。」と試合を振り返った。
そこからの展開は雨だけがフェデラーを邪魔するものだった。第2セットで最初の中断を15分ほどはさむと、第3セットではおよそ1時間の中断をはさんでいた。
「晴れていない時は、クレーコートの状態は大幅に変わることがある。球足はすごく遅くなってたよ。良い点も悪い点もあるけど、出来ることなら、それらを利用しなければならない。」と語ったフェデラーは、変化していくコート状況に合わせ、プレーを微調整していた。
昨年の今大会で優勝し生涯グランドスラムを達成しているフェデラーは、通算17度目となるメジャー大会制覇を目論んでいる。
そのフェデラーと昨年の決勝で対戦した第5シードのR・ソデルリング(スウェーデン)は、T・デント(アメリカ)に6-0, 6-1, 6-1で完勝している。第1セットをわずかに5ポイントしか失わず先制したソデルリングは、反撃を試みるデントにつけいる隙を与えず、71分で3回戦進出を決めている。
この他の試合では、地元勢で第8シードのJW・ツォンガ(フランス)が同胞のJ・ウィアンナ(フランス)を6-0, 6-1, 6-4で下しているほか、第10シードのM・チリッチ(クロアチア)がD・ヒメノ=トラバー(スペイン)に6-3, 7-6 (7-4), 6-2で勝利している。
また雨の影響で試合進行が遅れたため、4試合が日没のために中断、翌日以降に再開することとなっている。
この他の試合の結果は以下の通り。
A・マレー(英国) (4) vs. J・I・チェラ(アルゼンチン), 6-2, 3-3, 中断
M・ヨージニ(ロシア) (11) ○-× L・ラコ(スロバキア), 6-7 (8-10), 6-3, 6-3, 6-2
G・モンフィス(フランス) (13) vs. F・フォニュイーニ(イタリア), 6-2, 6-4, 5-7, 4-6, 5-5, 中断
T・ベルディフ(チェコ共和国) (15) ○-× E・ロジェ=ヴァセラン(フランス), 7-5, 6-1, 6-4
M・キウディネッリ(スイス) vs. J・アイズナー(アメリカ) (17), 7-6 (7-3), 5-5, 中断
S・ワウリンカ(スイス) (20) ○-× A・ベック(ドイツ), 6-1, 6-4, 6-4
M・バグダティス(キプロス) (25) vs. M・グラノジェルス(スペイン), 4-6, 6-1, 7-5, 中断
A・モンタネス(スペイン) (29) ○-× T・カンケ(ドイツ), 6-3, 6-2, 6-1
T・デ=バッカー(オランダ) ○-× G・ガルシア=ロペス(スペイン) (32), 6-3, 3-6, 7-6 (7-5), 7-5
J・ライスター(ドイツ) ○-× O・ロクス(ベルギー), 6-2, 6-2, 7-6 (7-5)
V・トロイキ(セルビア) ○-× C・ボール(オーストラリア), 6-4, 6-3, 6-3
L・メイヤー(アルゼンチン) ○-× J・ベネトー(フランス), 6-7 (4-7), 6-3, 6-4, 6-4
またこの日は、前日に日没のために中断していたシングルス1回戦が再開されており、X・マリス(ベルギー)がS・グロイル(ドイツ)に6-4, 7-6 (9-7), 6-4で勝利、2回戦に進出している。
今大会の優勝賞金は112万ユーロ。
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