男子プロテニス協会のATPは8日、公式サイトでATPアワード2023の「カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」候補4選手を特集。
G・モンフィス(フランス)や
A・ズベレフ(ドイツ)らがタイトルを争う。
「カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」は昨シーズンまでけがや病気などをしていた選手が今シーズン復活を果たし、印象的なプレーをした選手に贈られる賞。今年はモンフィス、ズベレフのほかに
J・シュトルフ(ドイツ)と
D・ケプファー(ドイツ)が候補に選ばれた。
<ドミニク・ケプファー>
ケプファーは2021年に世界ランクでキャリアハイとなる50位を記録。年末のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)では
A・マレー(イギリス)や
F・オジェ アリアシム(カナダ)らを破る活躍を見せた。しかし同時に利き腕である左腕の違和感に悩まされており、サービスを打つときに不快感が増大。痛みが緩和されることなく2022年シーズンは大半を休養にあてることとなった。
MRIや医師の診察、鎮痛剤の投与なども改善には至らず2023年シーズンの初めには世界ランクも262位にまで後退した。29歳のケプファーは治療が完全に終わらず、原因も詳細に判明していないなか復帰。3月にチャレンジャー大会で優勝すると、少しずつ状態も上向き、シーズンを77位で終了させた。
<ガエル・モンフィス>
37歳となったモンフィスは足の負傷などで今シーズンの序盤を欠場すると、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で復帰。その後も継続してツアーやチャレンジャー大会に出場すると、10月にはBNPパリバ・ノルディック・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内ハード、ATP250)で優勝し、
R・フェデラー(スイス)、
I・カルロビッチ(クロアチア)、
F・ロペス(スペイン)に次いで4人目の37歳でのツアータイトル獲得を経験した。今シーズンは世界ランク394位から74位にまで上昇させている。
<ヤン・レナード・シュトルフ>
33歳のシュトルフは4月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)でラッキールーザーから
L・ソネゴ(イタリア)や
B・シェルトン(アメリカ)、
S・チチパス(ギリシャ)らに勝利して決勝に進出。最後はフルセットの末に
C・アルカラス(スペイン)に屈したものの、印象的な活躍を果たした。
しかし、その後股関節の負傷により6月から9月までの3ヵ月間を休養にあてることに。リハビリ中は7週間にわたりラケットを握らず試合勘やラケットのフィーリングも失いかけてしまった。それでも9月に復帰を果たすと、ツアーでもマッチ勝利をあげるなど成績を落とすことなく活躍。世界ランクも25位とキープしている。
<アレクサンダー・ズベレフ>
ATPも今回の「カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」の本命としたズベレフは昨年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準決勝で
R・ナダル(スペイン)と対戦した際に足首を負傷し転倒。そこからシーズンを欠場し、手術も経験した。今シーズン復帰を果たしたが、思うような成績を残すことができず世界ランクもトップ10から27位に後退した。
しかし、悪夢から1年経った全仏オープンでは再びベスト4に進出しポイント失効を抑えると、その後2度のツアータイトルを獲得し再びトップ10へ。1年間の獲得ポイント上位8名しか出場できない最終戦Nitt ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)にも参戦し、文字通り、トップ選手としてわずか1年6ヵ月でカムバックを果たした。
[PR]第59回島津全日本室内テニス選手権大会開催!
男子
本戦 12/13(水)〜12/17(日)
女子
本戦 12/20(水)〜12/24(日)
全日本選手権ファイナリストの白石 光や加治 遥らがエントリー
24日(日)はデ杯日本代表監督の添田 豪さんとバモスわたなべさんによるテニスクリニック開催■大会・チケット詳細はこちら>
■関連ニュース
・ジョコ 最終戦Vで3つの大記録更新へ・シナー「来シーズンに繋がる」・ジョコが応戦「黙っていろ」■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング