女子テニスの東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント 2023(日本/東京、ハード、WTA500)は28日、シングルス2回戦が行われ、今大会での引退を発表している世界ランク331位の
土居美咲は第4シードの
M・サッカリ(ギリシャ)に3-6, 1-6のストレートで敗れ、現役生活最後の大会でベスト8進出とはならなかった。試合後には「本当に幸せなテニス人生だったと思います」と明かした。
>>土居 美咲vsサッカリ 1ポイント速報<<>>シフィオンテクら東レPPO組合せ<<今大会での現役引退を表明している32歳の土居は2016年10月に自己最高となる世界ランク30位を記録。2015年10月にはBGL・BNPパリバ・ルクセンブルグ・オープン(ルクセンブルグ、 ハード)でツアー制覇も達成。しかし、今年は腰の負傷などもあり出場大会も限られていたなか、東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント 2023が現役最後の大会となると発表した。
今大会、土居は予選にワイルドカード(主催者推薦)で出場すると、予選1回戦で世界ランク969位の松田鈴子を下し予選決勝へ。その後、予選決勝の対戦相手が繰り上がりで本戦入りしたことで土居も本戦入りを決めた。
本戦1回戦では世界ランク49位の
P・マルティッチ(クロアチア)をストレートで下した土居。2回戦では前週のグアダラハラ・オープン・アクロン(メキシコ/グアダラハラ、ハード、WTA1000)で優勝を飾った世界ランク6位のサッカリと顔を合わせた。
この日、ファーストサービスが入ったときのポイント獲得率が56パーセントに留まった土居。6度のブレークポイントのうち4度をものにされるとリターンゲームでは1度もブレークバックのチャンスを掴めず、1時間5分で力尽きた。
試合後、昨年大会で現役を引退した
奈良くるみが登場し土居に花束を贈呈。その後行われたスピーチで土居は次のように語った。
「まずは皆様、今日は来て頂いて本当にありがとうございました。そして長いこと応援して頂き本当に本当にありがとうございます。何を言っていいかよく分からないですが、とにかく本当に幸せなテニス人生だったと思います」
「そして、こうやって(奈良)くるみに花束を渡してもらって、ずっと一緒に駆け抜けてきたので、2人でコートで終わることができて本当に良かったなと思います」
「この大会を最後と決めて、予選からの戦いになって正直ここまで戦えるとは思っていませんでした。1回戦、そして今日サッカリ選手と戦って、こんなに素晴らしい最後になるとは思っていなかったです。とてもうれしい終わり方ではありますが、彼女はまだ準々決勝がありますので皆様、ぜひ彼女の応援よろしくお願いします」
勝利したサッカリは準々決勝で第5シードの
C・ガルシア(フランス)と対戦する。ガルシアは2回戦で世界ランク28位の
A・カリーニナ(ウクライナ)を6-4, 6-3のストレートで下しての勝ち上がり。
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