3年前の大坂戦「全く楽しめず」

ガウフ登場の準決勝を観戦した大坂なおみ

画像提供：ゲッティイメージズ

テニスの全米オープン（アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム）は７日、女子シングルス準決勝が行われ、第６シードのＣ・ガウフ（アメリカ）が第１０シードのＫ・ムチョバ（チェコ）を6-4, 7-5のストレートで破り、同大会で自身初の決勝進出を果たした。この試合には元世界ランク１位の大坂なおみが観戦に訪れており、試合後の会見でガウフは２０１９年の全米オープン３回戦で対戦した当時について質問を受け答えている。

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１９歳で世界ランク６位のガウフが同大会に出場するのは５年連続５度目。昨年のベスト８進出が最高成績となっていた。今大会では準々決勝で第２０シードのＪ・オスタペンコ（ラトビア）をストレートで破り、大会初の準決勝の舞台に進んだ。

世界ランク１０位のムチョバと対戦した準決勝、ガウフが第１セットを先取すると第２セットの第２ゲーム開始直前に観客席で試合を妨害する行為が発生。「END FOSSIL FUEL（化石燃料を終わらせろ）」と書かれたＴ・シャツを着た環境活動家のが叫び始めたことで試合は一時中断。大会関係者が退場させようと試みたものの抵抗されたために、約５０分間の中断を余儀なくされる。

再開後、ガウフは第８ゲームで先にブレークに成功。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第９ゲームでムチョバにブレークバックを許すも第１２ゲームで再びブレークを奪い、２時間３分で勝利した。

オンコートインタビューで観戦に訪れた大坂に感謝を述べたガウフ。その後の会見では２０１９年の全米オープン３回戦で大坂と対戦したことについて質問を受け次のようにコメントした。

「すごく昔のことのように感じる。今でもその時の映像は見るけど、自分が何を話したかは覚えていないわ。自分に何を言っていたんだろう？試合前なら“プレッシャーをかけすぎないように”と自分に言い聞かせたと思う。彼女（大坂）はディフェンディング・チャンピオンだった。でも、ソーシャルメディアやあらゆるものが、私に多くのことを期待していたわ」

「ただその瞬間を楽しみ、アーサー・アッシュ（センターコート）でプレーするの、と自分に言い聞かせたかった。正直なところ、あの試合は勝っていようといまいと、全く楽しめなかった。終わった瞬間、私は何も変わらなかった。その試合は多くの人に感動を与えたと思う。私は自分の感情を精一杯処理しようと努力した。彼女（大坂）は本当に優しくて私もその一員に加わることを許してくれた」

「そうね、試合前はただ楽しもうと自分に言い聞かせていたと思う。３年が経った今、３年前よりもずっと楽しくなっていると思うわ」

なお、勝利したガウフは決勝で第２シードのＡ・サバレンカと対戦する。サバレンカは準決勝で第１７シードのＭ・キーズ（アメリカ）を0-6, 7-6 (7-1), 7-6 (10-5)の逆転で下しての勝ち上がり。

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