男子プロテニス協会のATP公式サイトは22日、今シーズンで現役を引退した選手を掲載。tennis365.netは来シーズン開始まで、今季引退を表明した選手を特集する。3人目は今年2月のアルゼンチン・オープン(アルゼンチン/ブエノスアイレス、レッドクレー、 ATP250)をもって一線を退いた元世界ランク3位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)をピックアップ。
>>【2022引退選手①】元世界5位ツォンガ<<>>【2022引退選手②】元世界5位アンダーソン<<17年間にわたるプロ生活に終止符を打ち、アルゼンチン・オープンで現役を引退した34歳のデル=ポトロ。膝の手術を4度受けるなどキャリアを通して怪我に苦しんだものの、ATPツアーで22度のタイトルを獲得し、2009年には全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で四大大会初制覇を成し遂げている。
デル=ポトロがツアー初優勝を果たしたのは2008年。7月にシュツットガルトで初タイトルを掲げると同年で4度のツアー優勝を飾る。世界ランク50位でスタートした2008年シーズンを9位で締めくくった。
そして翌年の2009年も好調をキープすると2度のツアー優勝を飾って全米オープンへ。準決勝で
R・ナダル(スペイン)を6-2, 6-2, 6-2のストレートで破ったデル=ポトロは決勝で当時5連覇中だった
R・フェデラー(スイス)と対戦。4時間に及ぶ激闘を3-6, 7-6 (7-5), 4-6, 7-6 (7-4), 6-2のフルセットで制して四大大会初優勝を飾った。
その後も多くのトロフィーを掲げたデル=ポトロ。2018年にはBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)でキャリア最後の優勝を飾り、8月13日付の世界ランキングではキャリアハイの3位を記録。同年の全米オープンでは2度目の決勝進出を果たしたものの、
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ準優勝。これが最後の四大大会となった。
また、オリンピックではメダルを2度獲得。2012年 ロンドンオリンピック(イギリス/ロンドン、芝)のシングルスで銅メダル、2016年 リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジェネイロ、ハード)のシングルスで銀メダルを獲得している。
現役最後の大会は今年2月のアルゼンチン・オープン。約2年8カ月ぶりの復帰戦となったが、1回戦で
F・デルボニス(アルゼンチン)に1-6,3-6のストレートで敗れている。
ATP公式サイトにはデル=ポトロが引退する際のコメントが掲載されている。
「壮大で忘れられない日だった、僕のキャリアの中で最高の日の1つとして永遠に覚えているよ。このスポーツが僕に与えてくれた最も美しい感情のひとつを経験したし、いつも胸にしまっておくよ」
「僕はこのスポーツのためにすべてを捧げた人間であり、各大会、各国で常に自分の人生を捧げてきた。そして、多くの子供たちが、僕のような道を歩んでくれることを願っているよ」
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