男子プロテニス協会のATP公式サイトは22日、今シーズンで現役を引退した選手を掲載。tennis365.netは来シーズン開始まで、今季引退を表明した選手を特集する。2人目は今年3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)をもって一線を退いた元世界ランク5位の
K・アンダーソン(南アフリカ)をピックアップ。
15年間にわたるプロ生活に終止符を打ち、マイアミ・オープンで現役を引退した36歳のアンダーソン。7度のATPツアー優勝、2度のグランドスラム準優勝を果たし、600試合以上のツアー大会に出場した。
アンダーソンがツアー初タイトルを掲げたのは2011年。ヨハネスブルク・オープン(南アフリカ/ヨハネスブルク、ハード、ATP250)で優勝し、生まれ故郷の地で初優勝を飾った。その後はキャリアを通じて怪我と戦いながらも、デルレイビーチ・オープンやエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)で優勝。2021年のホール・オブ・フェーム選手権(アメリカ/ニューポート、芝、ATP250)でのタイトル獲得が最後のツアー制覇となっている。
また、四大大会では2017年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で決勝に進出。
R・ナダル(スペイン)に3-6, 3-6, 4-6のストレートで敗れたものの、初の準優勝を飾った。
さらに翌年の2018年、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では準々決勝で
R・フェデラー(スイス)との激闘を制すなど2年連続で四大大会決勝に進出。しかし、決勝では
N・ジョコビッチ(セルビア)に2-6, 2-6, 6-7 (3-7)のストレートで敗れ、準優勝。それでも2018年7月16日付のATP世界ランキングではキャリアハイの5位を記録した。
アンダーソンは引退表明の際にSNSを更新しており、「人生でテニスをしていなかった時期は記憶にない。30年前、父が僕にラケットを渡し、努力すれば世界最高の選手になれると言ったときから、僕はこの道を歩み始めた。それ以来、テニスは僕のルーツである南アフリカのヨハネスブルグをはるかに超え、まさに多くの世界に連れてってくれた。このスポーツでさまざまな挑戦と感動を味わった。だが、楽しい一方で孤独でもある。浮き沈みもあったけど、何事にも変えられない」とコメント。
「今日、僕はテニス界から引退するという難しい決断を下すに至った。南アフリカ出身の少年が夢を実現できると信じて、僕をサポートしてくれた人たちがたくさんいる。数え切れないほどの時間をかけて僕を指導してくれたこと、犠牲を払ってくれたこと、そして何より、ずっと僕を信じてくれたことに永遠に感謝している」
また、アンダーソンはコートの外でも足跡を残しており、2018年にアーサー・アッシュ・人道貢献賞を受賞。ATP選手協議会(ATP Player Council)では何年も過ごし、直近ではその会長として活躍した。
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