男子プロテニス協会のATPは5月31日に公式サイトで、2001年全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の
G・クエルテン(ブラジル) vs
M・ラッセル(アメリカ)を特集した。
【ダニエル 太郎】後編 ラケットバッグの中を公開、苦悩の2019年を明かす>>YouTube テニス365チャンネル<<元世界ランク1位のクエルテンは1997年の同大会でツアー初優勝。2000年もタイトルを獲得し、2001年大会には2連覇をかけて臨んでいた。
試合はクエルテンが3-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-3, 6-1の大逆転勝利。第3セットの第9ゲームではラッセルのマッチポイントを凌いで2セットダウンからの撃破となった。
クエルテンは試合後、コートにラケットで大きなハートを描いてその中心に倒れこんだ。その後全ての試合で勝利をおさめ、2年連続3度目の優勝を飾った。
「とても特別だ。おそらく人生で最も素晴らしい気分が味わえたうちの1つだった。全力を出し切れる競った戦いは好き。でもあのような試合は普段求めている以上のものだった」
一方で敗れたラッセルは「予選1回戦でマッチポイントを凌いで勝利した。そして世界1位の選手にマッチポイントを握れたんだ。この数週間で信じられない体験をできたよ」と語った。
「今までに多くの負けを体験してきたけど、当時は若かった。そこからキャリア最高のランキングになれたりして、ネガティブになる要素はない。あの試合はキャリア変化のきっかけになった試合だったと思う」
「僕らはあの試合を良くジョークとして話すよ。パリを歩いてもいまだにあの時の試合を見たというファンが声をかけてくれる。まだサポートをしてくれる人たちがいることにとても感謝している。おかげでその後のキャリアではコートに入るたびにどの試合も勝てると信じることができた」
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