男子テニスで世界ランク963位の
鈴木貴男は12日、tennis365.netの独占インタビューに応じた。
【2017年を振り返って】現在41歳の鈴木は今季、下部大会のキングズ・デルタ・グアム・フューチャーズ2017(グアム/タモン、ハード、ITFフューチャーズ)で準優勝を飾り、第92回 三菱全日本テニス選手権大会(東京/有明コロシアム、ハード)では予選を勝ち抜いて本戦へ出場した。
シーズンを振り返り「グアムのフューチャーズは決勝に残ることができて、結果としてはすごく良かったというのがあります。やはり選手としてやっている以上はATPポイントを取っておく必要がありますし、ATPポイントによって日本のランキングが確保されれば、全日本テニス選手権に出やすくなります」とコメント。
過去3度の優勝を誇る全日本テニス選手権大会では1回戦を突破したが、けがを理由に
綿貫裕介との2回戦を棄権した。
「全日本で最後リタイアしてしまったのは残念ですけど、テニス的には自分が今それなりにできているというのは感じました」
現在、鈴木は転戦する他に、イベントやレッスンなどテニス界の発展のために活動している。普段は早稲田大学体育会庭球部のメンバーらと練習やトレーニングを行っている。
【サーブ・アンド・ボレーの原点】「鈴木貴男」といえば、サーブ・アンド・ボレーを連想するテニスファンも少なくない。意外にもテニスを始めた当初はフォアハンド・バックハンドともに両手打ちで、現在のスタイルを手にしたのは中学2年の時と明かした。
「ヨーロッパの遠征に行った時、付き添っていただいたコーチからの助言でした。片手で打つことが難しいと思っていなかったし、逆にそう言ってもらったことで『片手にしてしえばいいや』というのがきっかけです」
「(スタイルを)変えた時に結果を出すのは難しいというのが一般的ですが、逆に成績が良くなるくらいでした。自分として違和感はなかったので、すんなりいきました」
長年貫いているサーブ・アンド・ボレーの魅力については「
Bo・ベッカー(ドイツ)や
S・エドバーグ(スウェーデン)を見て、単純にかっこいいという思いが真っ先にきました。かっこいいからやりたいというところから始まっているので、魅力って言われると説明できないんですよね(笑)」とコメント。
パッシングショットやロブを決められるリスクがありながらも、ネットプレーが好きと話す鈴木は「抜かれることも僕は嫌いではないです。相手との駆け引きがすごく面白いので、別に抜かれることは全然嫌ではないというか、むしろ気持ちいいですよ(笑)」と述べた。
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