テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク94位の
土居美咲は第23シードの
B・ストリツォワ(チェコ共和国)に1-6, 3-6のストレートで敗れ、2年ぶりの初戦突破とはならなかった。
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試合前に26歳の土居は「勝ちに貪欲になれるか」と話していたが、この日はコートカバーリングが高いストリツォワのストロークに押され、得意のフォアハンドを封じられた。
試合後の会見で「相手を追い込んでも深いところにボールが返ってくる」と振り返った土居は、1時間20分で力尽きた。
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土居美咲を破ったストリツォワ
今年はクレーシーズンに怪我をしてから苦戦が続いており「なかなか勝てていないので、少なからず迷いもある。自分の思い通りにできていないことが多い。特に初戦が1番緊張しやすく、そこを突破すればリズムも出てくる。そこを超えられていないので、自分のプレーをやり切れていない」と現在の思いを語った。
「メンタル的なものも含めてだと思います」と口にした土居だが、「やり続けるしかない。1つ1つ、1日1日を大事にして試合や練習に取り組むのはできること。腐らずに頑張ります」と再起を誓った。
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今大会のシングルスは敗れたが、
チュアン・チャーユン(台湾)とのダブルスでは1回戦で第8シードの
A・グローネフェルド(ドイツ)/
K・ペシュキ(チェコ共和国)組と対戦する。
また、9月11日開幕のジャパンウィメンズオープン(日本/東京、ハード、WTAインターナショナル)を最後に2度目の現役を引退すると発表した46歳の
伊達公子については「年齢という壁がありながらプレーしていたのは本当にすごいと思います」とリスペクトしていた。
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その他の日本勢では、世界ランク45位の
大坂なおみが昨年覇者で第6シードの
A・ケルバー(ドイツ)をストレートで破る金星をあげ、2年連続の初戦突破を果たした。
日比野菜緒は
C・ベリス(アメリカ)、
尾崎里紗は予選勝者のD・ラオ(アメリカ)、
奈良くるみは
S・ソリベス=トルモ(スペイン)との1回戦に臨む。
江口実沙は
Kr・プリスコバ(チェコ共和国)にストレートで敗れた。
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