テニス界の不正行為を防止するための組織であるTIUは13日、オーストラリア出身の23歳 C・パターギルが八百長に関与したとして、6ヶ月の出場停止処分と1万ドル(約114万6,000円)の罰金を課したことを公にした。
出場停止処分後半の3ヶ月と罰金の半分である5,000ドル(約57万3,000円)は、2017年7月11日までにパターギルがこれ以上テニス腐敗防止プログラムに反する行為を行わなければ執行猶予扱いとなる。その期間でパターギルに再度違反行為が認められた場合、更に6ヶ月の出場停止処分と罰金の全額である1万ドルが課される。
TIUの調査では、インターネットでの賭けをするスポーツベットに2つのアカウントを用いて2012年5月29日から2014年11月16日の間に291回の賭けをしたことが発覚。そのいずれの賭けも自身の試合には関係のないものだった。
テニス腐敗防止プログラムでは、全てのプロテニス選手や関係者は世界中のプロテニスの試合に賭けをすることを一切禁止している。
この事案は、独立して腐敗防止への審査をしているR・マクラーレン審査官によって審査され、マクラーレン審査官は2017年1月5日にロンドンで開かれた公聴会で今回の処分と罰金を決定した。
現在23歳のパターギルは、ダブルスの世界ランクで891位、シングルスで1207位に位置している。
処分はすぐに有効とされているため、現在パターギルは公式戦への出場はもとより、公的テニス組織が主催するテニス大会やイベントへの観戦も処分が明けるまで禁止されている。
パターギルの事案は、直接的・間接的に関わらず、どんな大会であれその結果に対して賭けをしたり、賭けを企てようとするものは処分されるというテニス腐敗防止プログラムの規定に該当する。
TIUは、テニス界の腐敗行為撲滅を目指すグランドスラムの役員、ITF、男子プロテニス協会のATP、女子プロテニス協会のWTAによって発案された組織である。
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