21日、グランドスラムの解説でお馴染みのフローラン・ダバディ氏がtennis365.netのインタビューに応じ、女子テニスで世界ランク1位の
A・ケルバー(ドイツ)について語った。
今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で四大大会初優勝を果たしたケルバー。その1回戦では
土居美咲にマッチポイントを握られる崖っぷちからの勝利だった。
その後、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で初戦敗退を喫すも、ウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で準優勝、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)では銀メダルを獲得。

アンジェリーク・ケルバー
ケルバーの勢いはさらに加速し、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で四大大会2勝目をあげ、世界ランキングで
S・ウィリアムズ(アメリカ)を抜いて初の1位へ上り詰めた。

セリーナ・ウィリアムズ
「女子テニスは3セットマッチだから、パワーのある選手が序盤から飛ばして勝てる時代」と述べたダバディ氏は、ケルバーの強さについて「今年(のケルバー)は強かった。決してパワーがあるわけではないけど、
伊達公子さんのように相手のパワーを吸収して返球する。久々にパワーテニスではない女子選手がトップに立っていると思う。フィジカルはとても強い」とコメント。
また、相手の力を利用し、鉄壁守備の女王ケルバーのようなテニスを「日本女子選手は真似出来るとはあまり思えない」とも加えた。
現在、日本女子選手は世界ランキングトップ100に土居美咲、
大坂なおみ、
奈良くるみ、
日比野菜緒、
尾崎里紗がいる。

土居美咲

大坂なおみと奈良くるみ

日比野菜緒

尾崎里紗
今年は土居がウインブルドンで初の16強入り。大坂はグランドスラム3大会で3回戦進出、さらに東レ パン パシフィック オープンテニス(東京/有明コロシアム、ハード、 WTAプレミア)では初のツアー決勝進出を果たす活躍を見せた。

ウィンブルドン時の土居美咲

東レPPO時の大坂なおみ


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