女子テニスツアーの女子テニスの江西オープン(中国/南昌、ハード、WTAインターナショナル)は5日、シングルス準々決勝が行われ、第7シードの
尾崎里紗が第3シードで元世界ランク4位の
F・スキアボーネ(イタリア)を5-7, 6-1, 6-2の逆転で破り、ツアー大会初のベスト4進出を果たした。
この試合、尾崎は2度のブレークに成功するもスキアボーネに3度のブレークを許して第1セットを落とす。続く第2セットでは1度もブレークチャンスを与えずに取り、セットカウント1-1とする。
勝敗を決めるファイナルセットでは序盤で3ゲームを連取して主導権を握り、見事逆転勝利を手にした。
準決勝では、第6シードの
V・キング(アメリカ)と対戦する。
今シーズン序盤、尾崎は世界ランキングで自己最高位を更新するなど好調を維持していたが、3月のBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード)で元世界ランク5位の
E・ブシャール(カナダ)と対戦していた際に転倒し、右手を骨折してツアー離脱を余儀なくされた。
その後、復帰して全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)とウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の予選に挑むも、本調子とはいかず予選敗退。
しかし、7月のシティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、WTAインターナショナル)1回戦で
S・スティーブンス(アメリカ)を破る金星をあげると、勢いのままツアー初の8強入りを果たしていた。
一方、敗れたスキアボーネは元世界ランク4位の実力者で、2010年の全仏オープンでグランドスラム初のタイトルを獲得した。この優勝はイタリア人女性として初の四大大会優勝。
また、同日には世界ランク141位の
江口実沙も4強入り、第2シードの
奈良くるみがK・チャンをストレートで下してベスト8へ進出している。
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