男子プロテニス協会のATPは5日に公式サイトを更新し、世界ランク1位の
J・シナー(イタリア)のインタビューを掲載。シナーは禁止薬物問題により3ヵ月の出場停止期間を終え、7日に開幕するBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で復帰戦を迎える。今大会についてシナーは「期待値はとても低い大会だ」と語った。
>>大坂 なおみvsエラーニ 1ポイント速報<<>>西岡 良仁、シナーら BNLイタリア国際 組合せ<<>>大坂 なおみ、内島 萌夏ら BNLイタリア国際組合せ<<23歳のシナーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で優勝。しかし2月、昨年3月に禁止薬物クロステボルが検出されたことにより、2月9日から5月4日までの出場停止処分が決定した。
処分が明け復帰戦を迎えるシナーは同大会2年ぶり6度目の出場。最高成績は2022年のベスト8となっている。そのシナーが復帰戦について語った。
「結果的に言えば、全体的に期待値はとても低い大会だ」
「僕にとって欠けているのは、自分のレベルがどこにあるのかという完全なフィードバック。それは時間とともにゆっくりと得られると思う。初戦が終われば、自分のレベルと自分の立ち位置がより理解できると思うんだ」
「たくさんの人に囲まれて注目されるのは、最初の頃はとても不思議な感覚だった。でも戻ってこられて嬉しい。僕もチームもとても幸せだ」
シナーは3ヵ月間ATPツアーに出場できなかったにも関わらず、現在もATP世界ランキングで1位の地位を維持している。
さらに、11月9日に開幕する男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)への出場権をかけた「RACE TO TURIN」のランキングでは現在4位につけていることについても述べている。
「正直に言うと、特に(出場停止期間の)最初の頃はほとんど試合を観ていなかった」
「もちろん、結果は見ていた。当たり前のことだからね。でも、テニス自体はあまり観ていなかったんだ。マドリッドからまたやり直して、研究しようと努力し、選手たちのプレーを理解しようとしたんだ。とても興味深かった」
「僕にとって最も重要なのは、トリノへのレースだ。このレースを通して、選手たちがその瞬間にどんな状態なのかをより深く知ることができるから。今は今の順位に満足だけど、世界ランク3位や4位になっても満足だ。正直に言うと、ここに戻ってこられただけでも、またファンの前でプレーできることが嬉しい」
また、出場停止期間中の様子や現在の状態についても語っている。
「とても長い数ヵ月だったが、家族や友人と素晴らしい時間を共有できて嬉しかった。僕たちは、特に最初の頃はジムで一生懸命練習して、またコートに戻ってきたんだ」
「良かったけど、もうしばらくプレーしていないような気がした。体はまだ慣れていないし、手には水ぶくれが…。再発はしなかったし、大丈夫。とにかくすごく嬉しい。自分の状態がどうなっているのか、すごく楽しみ」
今大会はシード勢が1回戦免除のため、シナーは初戦の2回戦で世界ランク99位の
M・ナヴォーネ(アルゼンチン)とワイルドカード(主催者推薦)で出場している同323位のF・チナ(イタリア)のどちらかと対戦する。
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