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21年ぶり 小国からトップ100誕生

アドルフォ・バジェホ
アドルフォ・バジェホ(2022年)
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスの3月16日付ATP世界ランキングが更新され、A・バジェホ(パラグアイ)が5つ上げ自己最高となる99位に浮上。2005年のR・デルガド(パラグアイ)以来となるパラグアイ人男子としての世界ランクトップ100を記録した。

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21歳のバジェホは今月のブラジリア・テニス・オープン(ブラジル/ブラジリア、クレー、ATPチャレンジャー)で準優勝し、その後のサンティアゴ・チャレンジャー(チリ/クレー、ATPチャレンジャー)でベスト8に入ったことで今回世界ランク99位に浮上した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトのスペイン語版には、パラグアイ男子として史上3人目となる世界ランクトップ100入りを果たしたバジェホのインタビューが掲載されている。

「パラグアイ出身でトップ100入りを果たすのは容易なことではない。ここに至るまで、本当に努力を重ねてきたんだ。でも、僕の目標は単にトップ100入りすることだけではなく、ランキングをさらに上げていくことだ」

母国でのプロ大会出場が計4回とランキングを上げる土壌が備わっているとは言いにくいパラグアイにおいて、バジェホは世界ランクを上昇させるのに大きな苦労があったと明かした。

「僕の獲得ポイントも、出場した大会も、基本的には海外でのものだ。努力と決意が、ここまでの成功をもたらしてくれた。ヨーロッパの選手や南米の他の国の選手たちのように、招待を受ける機会はなかったんだ。パラグアイの空港はとても小さいから、行きたい場所に行くにはいつも何度も乗り換えなければならない。例えば、アメリカに行きたい場合、直行便がないから2、3回乗り換えが必要だ。それに、みんなが『こうあるべきだ』と思っていることとは逆の道を歩んでいることになる。パラグアイでは、プロテニス選手になるという考え方は一般的ではないからね」

2人の兄がいるバジェホだが、バジェホの幼少期、2人の兄はアメリカで大学レベルのテニス大会に出場していた。そのころから末弟のバジェホはプロになることを公言していたという。

兄のホアキンは父親の発言を覚えており、以下のように明かした。

「父はいつも『あの子は特別な存在になる』と言っていた。12歳の頃からすでに他とは違う存在だったんだ。父は、彼がプロテニス選手になり、それで生計を立てられるようになると常に信じていたと思う」

実際、12歳のときにバジェホはアメリカで行われたオレンジボウルに単身参加。その2年後には1年間分の奨学金を得て錦織圭らが通ったIMGアカデミーに入り研鑽を積んだ。

当時は2019年から2020年ごろで、バジェホはまだ15歳ほど。世界は新型コロナウイルスのパンデミックに襲われいたため、家族とも会えない日々が続いた。

様々な困難を乗り越えたバジェホは2022年にはジュニア世界ランク単複1位になり、元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)が運営するスペインのラファ・ナダル・アカデミーに留学。これも期待を込められた上で、1年間の奨学金を受けてのものだった。

2024年には自身初のチャレンジャー大会制覇を達成。今季は南米のチャレンジャー大会で2勝をあげ、今月は最初にあげた2大会で好成績を残している。

21歳で花が開き始めたバジェホの努力にこれからも注目だ。


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